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ツイストペアケーブルの2芯とは?1P・2P・4Pとの違いを解説!(シールド・記号)

ツイストペアケーブルの2芯と1Pの関係
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ツイストペアケーブルの2芯とは?1P・2P・4Pとの違いを解説!(シールド・記号)

ツイストペアケーブルを選ぶ際に、2芯、1P、2P、4Pという表記を見て、何本の導体が入っているのか迷うことがあります。

芯数とペア数は似た言葉ですが、数えている対象が異なるため、意味を混同すると配線設計や発注で行き違いが起こりかねません。

本記事では、2芯と1Pの関係、複数ペアケーブルの見分け方、シールドの種類、図面や仕様書に現れる記号までをわかりやすく整理します。

ツイストペアケーブルの2芯と1Pの関係

ツイストペアケーブルの2芯と1Pの関係

それではまず、ツイストペアケーブルにおける2芯と1Pの意味について解説していきます。

2芯が示す導体の本数

2芯とは、ケーブルの内部に絶縁された導体が2本入っている構造を指します。

一般的な信号伝送用のツイストペアケーブルでは、この2本の導体をより合わせて1組の回路として使います。

つまり、2芯という表記は導体の総数に着目した呼び方です。

導体は銅線や錫めっき銅線で作られることが多く、各線には識別のための色やラインが付けられています。

片方を信号線、もう片方を信号の戻り線として使う場合もあれば、差動信号のプラス側とマイナス側として使う場合もあります。

電話回線、制御盤内の通信線、計測機器の接続線、センサーの信号線などで見かける基本的な構成です。

2芯ケーブルは、絶縁導体が2本という意味です。

2本を対にしてより合わせている場合、ペア数では1Pと表せます。

ただし、2芯であれば必ずツイスト構造とは限りません。

平行に並べた2芯ケーブルもあるため、仕様書では芯数に加えて、ツイストの有無を確認することが大切です。

1Pが示す対の数

1PのPはpairを表し、1対の導体が入っていることを示します。

ツイストペアでは、2本の導体を一定の間隔でねじり合わせます。

この1組を1ペアと数えるため、通常は1Pと2芯は同じ導体数を示す表現になります。

ただし、言葉が伝えている情報には違いがあります。

2芯は導体が2本である点を明確にし、1Pは2本が信号伝送のための1組である点を強調する表記です。

ノイズに強い配線かどうかを判断したいときは、単なる2芯表記よりも、ツイストペアや1Pという記載が役立つでしょう。

表記 数えているもの 一般的な意味
2芯 導体の本数 絶縁導体が2本
1P 対の数 導体2本で1対
2P 対の数 導体4本で2対
4P 対の数 導体8本で4対

製品名に0.3sq 2Cとある場合は、0.3平方ミリメートル程度の導体が2本入ったケーブルを表すのが一般的です。

一方で、0.3sq 1Pと記されていれば、同程度の断面積を持つ2本がペアとして構成されていると読み取れます。

より合わせる理由と伝送への効果

ツイストペア構造には、外部から入る電磁ノイズの影響を軽減する役割があります。

2本の導体をねじることで、外部ノイズを受ける位置が短い距離ごとに入れ替わります。

その結果、片方の線だけに偏ってノイズが加わりにくくなり、差動で受ける信号では不要な成分を打ち消しやすくなります。

ツイストは導体をただ束ねる加工ではなく、ノイズ対策に関わる構造です。

ねじりの細かさはピッチと呼ばれます。

ピッチが小さいほど常に高性能とは限らず、信号の種類、伝送距離、柔軟性、製造条件などを踏まえて設定されます。

複数ペアのケーブルでは、各ペアでピッチを変えることもあります。

これは隣接するペアどうしの干渉であるクロストークを抑えるためです。

2芯と1Pは多くの場合で導体数が一致しますが、選定時にはツイストの有無、シールドの有無、導体サイズまで確認しましょう。

1P・2P・4Pの構成と用途

続いては、1P・2P・4Pの構成と使い分けを確認していきます。

1Pケーブルの用途

1Pケーブルは、1つの信号回路だけを接続したい場合に適した構成です。

計装設備のアナログ信号、温度センサー、ロードセル、音声信号、RS-485など、2線または差動2線で扱う配線に利用されます。

配線経路が短く、接続先も1台だけであれば、1Pを使うことで構成がわかりやすくなります。

端子台への結線時にも、どの2本が対になっているかを追いやすい点がメリットです。

一方で、複数の信号を1本のケーブルにまとめたい用途では、1Pを何本も引くより多対ケーブルが有利なことがあります。

ケーブルラックの占有面積や配線作業の量を減らせるためです。

2Pケーブルの用途

2Pケーブルは、2組のツイストペア、すなわち導体4本を収めたケーブルです。

2つの独立回路を同じ経路に通したい場合に使われます。

たとえば、送信と受信を別ペアに分ける通信配線、2チャンネル分の計測信号、予備回線を含めた制御配線などが代表例です。

色分けされた4本の導体を見て4芯と表現することもありますが、ペア単位での扱いが重要な通信や計装では2P表記のほうが実用的です。

複数ペアを誤って別の組み合わせで接続すると、ノイズ耐性が低下することがあります。

端末処理の際は、同じペアの2本を確認し、ペアのよりを必要以上にほどかないことが基本です。

2Pは2対で導体4本です。

信号回路を2つ扱える一方、4本を自由に組み替えるのではなく、指定されたペアを保って接続します。

4Pケーブルの用途

4Pケーブルは4組のペア、合計8本の導体で構成されます。

LANケーブルでよく知られる構成ですが、4Pという言葉自体はLAN専用ではありません。

制御装置と複数センサーの接続、音響設備、電話系統、産業機器の信号集約など、さまざまな分野で使用されます。

8本の導体を1本にまとめられるため、配線本数を抑えやすい反面、外径が太くなり、曲げ半径にも注意が必要です。

カテゴリケーブルのように高速伝送を目的とする製品では、各ペアの特性や配置が厳密に管理されています。

4Pを選ぶだけでは通信規格への適合は判断できないため、カテゴリ、インピーダンス、シールド構造、対応周波数も確認してください。

ペア数 導体数 主な使い方 確認したい点
1P 2本 単一信号、差動回路 導体サイズ、シールド
2P 4本 2回路、送受信、予備線 ペア識別、クロストーク
4P 8本 LAN、複数チャンネル、集約配線 カテゴリ、配列、施工条件

シールド構造とノイズ対策

続いては、ツイストペアケーブルのシールド構造とノイズ対策を確認していきます。

シールドが必要になる場面

シールドは、導体の周囲を金属箔や編組で覆い、外部ノイズの侵入やケーブルからの放射を抑えるための構造です。

インバーター、モーター、溶接機、電源線などの近くを配線する場合、信号線には強い電磁的な影響が及ぶことがあります。

アナログの微小信号や高速通信では、わずかなノイズでも測定値の乱れ、通信エラー、誤作動につながる可能性があります。

このような環境では、ツイストだけでなくシールド付きのケーブルを検討するとよいでしょう。

ただし、シールドがあれば何でも解決するわけではありません。

配線距離、電源線との離隔、接地方法、端末処理、機器側の耐ノイズ性能をまとめて設計する必要があります。

STP・FTP・UTPの記号

LANケーブルの表記では、UTP、FTP、STPといった略号が広く使われます。

UTPはシールドを持たないツイストペアで、取り回しやすく、一般的なオフィスのLAN配線でも普及しています。

FTPは主に全体を箔で覆う構造を指し、STPは編組などを含むシールド付き構造として扱われることがあります。

ただし、略号の使われ方には製品分野やメーカーによる差もあります。

より詳細な表記では、全体シールドと各ペアシールドを区別するために、F、S、Uを組み合わせた記号が用いられます。

表記例 全体のシールド 各ペアのシールド 特徴
U UTP なし なし 軽量で施工しやすい構造
F UTP 箔 なし 全体を箔で保護する構造
S FTP 編組 箔 外来ノイズとペア間干渉に配慮した構造
F FTP 箔 箔 複数の箔シールドを持つ構造

表記を読む際は、先頭側がケーブル全体のシールド、後半側が各ペアのシールドを示すという考え方を押さえると理解しやすくなります。

記号だけで判断せず、メーカーの断面図と仕様表を確認することが確実です。

ドレイン線とアース処理

シールドケーブルには、ドレイン線と呼ばれる細い導線が入っていることがあります。

これはアルミ箔などのシールド層に接触させ、接地のための取り出しをしやすくする線です。

ドレイン線は信号導体ではないため、誤って信号端子へ接続しないように注意します。

シールドの接地は、機器仕様やノイズ源の状況によって片端接地と両端接地を使い分けます。

低周波のノイズ対策では片端接地が採用されることがあり、高周波ノイズの低減では両端接地が有効な場合もあります。

一律の方法ではなく、設備の接地設計やメーカーの施工要領に従うことが重要です。

シールドの性能は、ケーブルの種類だけで決まりません。

シールドを途中で長くむいたり、適切に接地しなかったりすると、期待したノイズ対策効果を得にくくなります。

ケーブル表記と図面記号の読み方

続いては、ケーブル表記と図面記号の読み方を確認していきます。

芯数・断面積・対数の表記

ケーブルの外被には、メーカー名、型式、定格電圧、導体サイズ、芯数やペア数などが印字されています。

たとえば、0.5sq 2Cという表記では、0.5平方ミリメートルの導体が2芯であることを読み取れます。

0.5sq 1Pと書かれていれば、同じ太さの導体2本で構成された1ペアのケーブルという意味です。

AWG表記が使われる製品もあります。

AWGは米国線規格による導体サイズで、数字が小さいほど一般に太い導体を示します。

sqとAWGは単純に同一視せず、許容電流、導体構成、用途に応じて仕様書で照合してください。

表記例として、24AWG 4Pは24AWG相当の導体を8本使用し、4組のペアで構成されたケーブルを表します。

ただし、絶縁体やシールドを含む外径は別途確認が必要です。

色識別とペアの追跡

多対ケーブルでは、各ペアを識別できるように導体色や帯色が決められています。

白地に青帯、白地に橙帯といった色の組み合わせや、青と白青、橙と白橙のような組み合わせが用いられます。

LANケーブルでは、青ペア、橙ペア、緑ペア、茶ペアという色分けがよく知られています。

施工時には、両端で同じ色の組み合わせを追跡し、別ペアとの混線を防ぎます。

特に端末付近では、導体をほどく長さが長すぎると、ツイスト構造によるノイズ低減効果が弱まるおそれがあります。

ペアを守ることは色を合わせる作業ではなく、伝送特性を保つ作業でもあります。

図面で確認したい情報

電気図面や配線図では、ケーブル記号の近くに型式、芯数、端子番号、接続先、シールド接地の指示が記載されます。

図面に2Cとあれば2芯、2Pとあれば2対を意味することが多いものの、社内標準や設備独自の記号が使われる場合もあります。

不明な略号は、図面の凡例、ケーブルリスト、端子台図、部品表を相互に照らし合わせると判断しやすくなります。

信号名だけでケーブルを選ぶのも避けたいところです。

電圧、電流、通信方式、配線距離、可動部での使用有無、耐熱性、耐油性なども、必要な仕様に関わります。

発注前には、芯数とペア数に加え、導体サイズ、シールド、定格電圧、使用環境を一つの仕様として確認しましょう。

選定時の注意点と施工のポイント

続いては、ツイストペアケーブルを選定し施工する際のポイントを確認していきます。

信号方式に合わせた選定

ケーブル選定では、まず接続する信号の種類を明確にします。

単純な接点信号、直流電源、アナログ電圧、アナログ電流、差動通信、高速Ethernetでは、必要なケーブル特性が異なります。

たとえば、4mAから20mAの計装信号では、ノイズ環境に応じてシールド付き1Pが選ばれることがあります。

RS-485では、特性インピーダンスを考慮したツイストペアケーブルが基本です。

Ethernetでは、通信速度に適したカテゴリと結線規格を満たすケーブルを使う必要があります。

導体数だけが合っていても、伝送規格に合わなければ十分な性能は期待できません。

配線距離と電圧降下

電源も同時に流す配線では、信号品質だけでなく電圧降下も検討します。

細い導体で長距離を配線すると、機器側に届く電圧が不足する場合があります。

導体抵抗は長さに比例し、断面積が大きいほど小さくなります。

電圧降下の概算は、電流、往復の配線長、導体抵抗を基に考えます。

2芯で電源を送る場合は、往路と復路の両方が抵抗になる点を忘れないようにしましょう。

電源線と通信線を同じ多対ケーブルに収める設計は、条件によっては望ましくないことがあります。

ノイズ、電圧降下、絶縁耐圧、保守性を踏まえ、信号線と電源線を分離する方法も検討してください。

曲げ半径と端末処理

ケーブルには推奨される最小曲げ半径があります。

急な曲げや強い引っ張りは、導体断線、絶縁体の損傷、インピーダンスの変化につながるおそれがあります。

シールド付きや多対のケーブルは外径が大きくなりやすいため、配線ダクトの余裕も必要です。

コネクターに接続する場合は、メーカーが指定する被覆のむき長さと、ペアをほどく許容長さを守ります。

特に高速通信では、施工品質が通信の安定性に直結します。

選定時の仕様だけでなく、施工後にその仕様を保てるかという視点が欠かせません。

ツイストペアケーブルの2芯・1P・2P・4Pのまとめ

ツイストペアケーブルの2芯は、絶縁された導体が2本入っていることを示す表記です。

その2本がより合わされて1組のペアを作る場合、1Pと表されます。

2Pは導体4本で2組、4Pは導体8本で4組のペア構成です。

芯数は導体の数、Pは対の数を示すという違いを押さえると、製品名や図面の表記を読み取りやすくなります。

また、ツイスト構造はノイズ対策に役立ち、シールドは外来ノイズへの対策を補う要素です。

用途に合うケーブルを選ぶには、芯数、ペア数、導体サイズ、シールド、伝送規格、施工条件をまとめて確認することが大切です。

とくに通信や計測では、見た目が似た2芯ケーブルでも性能が大きく異なることがあります。

仕様書、メーカー資料、図面の凡例を確認し、接続する機器に適した構成を選びましょう。