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分電盤の記号表記は?図面記号や図記号の見方も(電気図面・CAD・記号の向き・図面表記・マーク・名称など)

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電気工事の設計図面や施工図を読む際、必ず登場するのが各種電気設備の図面記号です。

分電盤を表す記号も電気図面に欠かせないマークのひとつですが、記号の種類や向き・CADでの表記方法まで理解している方は少ないかもしれません。

本記事では、分電盤の図面記号の基本から、電気図面・CADでの表記方法・記号の見方まで、わかりやすく解説していきます。

分電盤の図面記号は「正方形+対角線」が基本形である

それではまず、分電盤を表す図面記号の基本形について解説していきます。

分電盤の図面記号は、JIS C 0617(電気用図記号)に基づき、正方形の中に対角線を引いた形が基本とされています

この記号は日本の電気設計・施工図面において広く使用されており、電気工事士や電気設計者が図面を読む際の共通言語となっています。

記号の基本形は次のとおりです。

分電盤の図面記号(テキスト表現)

□に対角線(左上から右下)が入った形が基本形

記号の横に「分電盤」「DB」「EDB」などの文字で種類を明示することが多い

主幹容量や回路数を数字で付記する場合もある(例:50A/14回路)

配電盤の記号は分電盤と区別するため、正方形の中に十字線が入った形が使われることが多いです。

制御盤や動力盤については、それぞれ独自の記号が定められており、図面上で混同しないよう記号の違いを正確に理解することが重要です。

電気図面における分電盤記号の種類と読み方

続いては、電気図面に登場する分電盤関連の記号の種類と読み方について確認していきます。

分電盤の図面記号は、設置場所や機能によってバリエーションが存在します。

記号・略称 名称 意味・用途
DB 分電盤(Distribution Board) 一般的な住宅・ビル用分電盤
EDB 非常用分電盤 非常電源回路用の分電盤
MDB 主分電盤 建物全体の主幹となる分電盤
SDB サブ分電盤 各フロアや区画に設置される子盤
PB 動力盤(Power Board) 動力系統の電力供給盤

図面上でこれらの記号が登場する際は、必ず凡例(レジェンド)表に各記号の定義が記載されています。

図面を読む際は必ず凡例を確認してから読み進めることが正確な理解のために重要です。

また、図面上の分電盤記号の近くには、主幹容量・分岐回路数・設置高さ・盤の型番などの仕様情報が付記されていることが多く、これらを読み解くことで設備の詳細を把握できます。

CAD図面での分電盤記号の使い方と表記ルール

続いては、CAD(コンピュータ支援設計)を使用した図面での分電盤記号の表記方法について確認していきます。

現代の電気設計ではCADソフトウェアが主流であり、分電盤記号もCADデータとして管理されています。

代表的な電気CADソフトウェアには、AutoCAD・DRA-CAD・電気設備CAD専用ソフトなどがあり、それぞれに分電盤の図記号ライブラリが用意されています。

CAD図面での分電盤記号表記における注意点

①記号のスケールを図面縮尺に合わせる(1/50・1/100など)

②記号の向きは壁面への設置方向に合わせて配置する

③記号横に仕様テキスト(容量・回路数・型番)を必ず付記する

④凡例(図面記号一覧)を図面内に必ず掲載する

CAD図面では、分電盤の記号の向きが設置位置の壁面方向を示すことが多く、記号の向きから分電盤が設置される壁の方向を読み取ることができます

たとえば、記号の対角線の方向によって「北壁設置」「東壁設置」などを区別する場合もあります。

図面を受け取った際は、記号の向きと平面図上の方位を照合して設置位置を正確に把握することが大切です。

電気図面の読み方と分電盤記号の活用方法

続いては、電気図面全体の読み方と分電盤記号の活用方法について確認していきます。

電気図面には複数の種類があり、それぞれ分電盤記号が異なる目的で使用されます。

図面の種類 分電盤記号の役割 確認するポイント
平面図(電灯・コンセント図) 分電盤の設置位置を示す 設置場所・高さ・設置方式
系統図(単線結線図) 電力の系統と接続関係を示す 主幹容量・分岐回路・保護方式
盤内結線図 分電盤内部の配線接続を示す ブレーカーの型番・接続順序
屋外設備図 屋外設置盤の位置を示す 防水仕様・設置高さ・基礎形状

単線結線図(系統図)は分電盤の仕様を最も詳しく読み取れる図面であり、主幹ブレーカーの容量・漏電ブレーカーの有無・各分岐回路の種別などが記載されています。

電気工事の施工時には平面図・系統図・盤内結線図を照合しながら作業を進めることが基本的な手順です。

電気図面の読み方を習得することで、設計意図を正確に把握して施工の精度を高めることができるでしょう。

まとめ

本記事では、分電盤の図面記号の基本形から、電気図面上での種類と読み方・CAD図面での表記ルール・電気図面の種類別活用方法まで解説しました。

分電盤の図面記号は正方形+対角線が基本形であり、DB・EDB・MDBなどの略称によって種類が区別されています。

CAD図面では記号の向きや付記テキストにも重要な情報が含まれており、凡例と照合しながら読み進めることが正確な理解につながります。

電気図面を正確に読み解く力は、設計・施工・管理すべての場面で役立つ重要なスキルです。