「パソコンの動作が重いので、メモリを増設したい」と考えている方は多いでしょう。
メモリの増設はパソコンのパフォーマンスを向上させる最もコストパフォーマンスの高い方法のひとつです。
この記事では、メモリ増設の方法と手順を、ノートパソコン・デスクトップ・互換性・容量拡張のポイントを交えて詳しく解説します。
メモリ増設を検討している方や、初めて自分でパソコンのカスタマイズに挑戦する方にも役立つ内容です。
メモリ増設の前に確認すべき基本事項
それではまず、メモリ増設を行う前に確認すべき重要な基本事項から解説していきます。
増設前の確認を怠ると、購入したメモリが使えないというトラブルにつながることがあります。
メモリ増設前の確認事項:
①対応するメモリ規格(DDR4・DDR5など)の確認
②マザーボードのスロット数と空きスロットの確認
③最大搭載可能メモリ容量の確認
④ノートパソコンの場合は増設可能かどうかの確認
メモリの規格はDDR4やDDR5など複数あり、マザーボードが対応する規格のメモリでないと動作しません。
CPU-ZやSpeccy(無料ツール)を使うか、メーカーの公式サイトでスペックを確認するのが最も確実な方法でしょう。
デスクトップパソコンのメモリ増設手順
デスクトップパソコンはノートパソコンに比べてメモリ増設が行いやすく、多くの機種で対応しています。
増設の基本的な手順は以下の通りです。
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| ①電源オフ・コンセント抜き | 静電気対策として必ず電源を完全に切る |
| ②ケースを開ける | ネジを外してサイドパネルを取り外す |
| ③スロットを確認する | マザーボード上のメモリスロットを確認する |
| ④メモリを挿入する | 切り欠きを合わせて、両端のクリップがはまるまで押し込む |
| ⑤ケースを閉じて起動確認 | 電源を入れて認識されているか確認する |
静電気がメモリを破損させることがあるため、作業前に金属部分に触れて静電気を逃がすか、静電気防止手袋を使用するのが安全です。
ノートパソコンのメモリ増設の注意点
ノートパソコンのメモリ増設はデスクトップに比べて難易度が高く、機種によっては増設自体が不可能な場合があります。
特に薄型・軽量モデルや近年のノートパソコンでは、メモリがマザーボードに直接はんだ付けされている「オンボードメモリ」を採用していることが多く、物理的な増設ができません。
メーカーの公式サポートページや仕様書でメモリが増設可能かどうかを事前に確認することが必須です。
増設可能な機種でも、裏蓋を開ける際に細いドライバーが必要なことが多く、丁寧な作業が求められるでしょう。
デュアルチャンネル構成にする際のポイント
メモリを増設する際は、デュアルチャンネル構成にすることで転送速度を向上させることができます。
デュアルチャンネルを有効にするには、同じ容量・同じ規格のメモリを2枚用意し、マザーボードの指定スロットに挿入します。
スロットの番号が合っていない場合はデュアルチャンネルが有効にならないため、マザーボードのマニュアルで対応スロットを確認することが重要です。
デュアルチャンネル構成にするだけで体感パフォーマンスが向上するケースが多いため、増設時はぜひ検討してみるとよいでしょう。
メモリ増設後の確認と動作確認方法
続いては、メモリ増設後の確認方法と動作確認の手順を確認していきます。
増設が完了したら、メモリが正しく認識されているかどうかを必ず確認しましょう。
Windowsでのメモリ認識確認
Windowsでは、「設定」→「システム」→「バージョン情報」からインストールされているRAM容量を確認できます。
または「タスクマネージャー」→「パフォーマンス」→「メモリ」タブでも、現在使用しているメモリの容量と速度を確認できます。
増設したはずの容量が表示されていない場合は、メモリが正しく挿入されていないか、対応していない規格のメモリを使用している可能性があります。
その場合は一度電源を切り、メモリの挿し直しや規格の再確認を行うとよいでしょう。
増設後のパフォーマンス変化の確認
メモリ増設後は、実際に動作が改善されたかどうかを体感・測定で確認することが大切です。
タスクマネージャーのパフォーマンスタブでメモリ使用率を確認し、増設前と比べて余裕が生まれているかどうかを見ます。
複数のアプリを同時に開いた際の動作の重さや、起動時間の変化なども確認するとよいでしょう。
増設前後の使用率の比較を記録しておくと、改善効果を客観的に評価しやすくなります。
増設後に問題が起きた場合の対処法
メモリ増設後にパソコンが起動しない・ブルースクリーンが発生するなどの問題が起きた場合は、いくつかの原因が考えられます。
メモリが完全に挿さっていない、規格が合っていない、他のメモリと相性が悪いなどのケースが代表的です。
まずメモリを挿し直し、それでも解決しない場合は新しいメモリのみで起動を試みて、相性問題の有無を切り分けることが有効でしょう。
購入したメモリが保証期間内であれば、販売店やメーカーに相談することも選択肢のひとつです。
メモリ増設まとめ
この記事では、メモリ増設の手順と注意点を、デスクトップ・ノートパソコン・互換性・デュアルチャンネル・増設後の確認まで幅広く解説しました。
増設前の規格確認と対応可否の確認が最も重要であり、正しい手順で行えばパフォーマンスの大幅な向上が期待できます。
ノートパソコンの場合は増設できない機種も多いため、必ず事前確認を行うことが大切でしょう。
メモリ増設はコストパフォーマンスの高いパフォーマンス向上手段であり、正しい知識で安全に実施することが重要です。
今回の内容を参考に、自分のパソコン環境の改善にぜひ役立ててみてください。