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メモリの整合性とは?有効にする意味と設定方法も!(メモリ保護・システム安定性・BIOS・セキュリティ機能など)

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Windowsのセキュリティ設定を確認していると、「メモリの整合性」という項目を目にすることがあるでしょう。

有効にするべきか迷う方も多い設定ですが、セキュリティとシステムの安定性に直結する重要な機能です。

この記事では、メモリの整合性の意味・有効にする意義・設定方法を、メモリ保護・BIOS・セキュリティ機能のポイントを交えて詳しく解説します。

メモリの整合性とは何か?基本的な意味と仕組み

それではまず、メモリの整合性の基本的な意味と仕組みから解説していきます。

メモリの整合性(正式名称:コアアイソレーション内のメモリ整合性)とは、悪意のあるコードがWindowsのカーネル(中核プロセス)のメモリに不正にアクセスするのを防ぐセキュリティ機能です。

メモリの整合性の概要:

・正式名:Hypervisor-Protected Code Integrity(HVCI)

・仮想化ベースのセキュリティ(VBS)を活用してカーネルを保護

・悪意のあるドライバーやコードのカーネルへの侵入を防ぐ

・Windows 11ではデフォルトで有効になっていることが多い

この機能はCPUの仮想化機能(Intel VTやAMD-V)を利用しており、有効にするにはCPUとマザーボードが仮想化技術に対応している必要があります。

ランサムウェアや高度なマルウェアに対するシステム保護を強化するうえで、非常に重要な機能といえるでしょう。

メモリ保護の仕組みをわかりやすく解説

メモリの整合性は、Windowsのコアアイソレーション機能の一部です。

コアアイソレーションは、仮想化技術を使ってシステムの重要なプロセスをメモリ内の保護された領域に隔離する仕組みです。

この保護された領域に悪意のあるコードが侵入しようとしても、整合性チェックによってブロックされます。

従来のセキュリティソフトによる保護に加え、ハードウェアレベルでのメモリ保護を行うことで、より強固なセキュリティを実現しています。

有効にすることのメリットとデメリット

メモリの整合性を有効にする主なメリットは、カーネルへの不正アクセスを防ぎ、システム全体のセキュリティが大幅に向上することです。

特にインターネットに常時接続するパソコンや、重要なデータを扱うビジネス用パソコンでは、有効にすることを強くおすすめします。

一方で、古いドライバーとの互換性問題が生じる場合があり、一部のデバイスが正常に動作しなくなることもあります。

また、わずかながらパフォーマンスへの影響も報告されているため、ゲーミングPCなどパフォーマンスを最優先とする環境では無効にすることを選ぶ方もいるでしょう。

BIOSとの関係と前提条件

メモリの整合性を有効にするためには、BIOSまたはUEFIでCPUの仮想化機能が有効になっている必要があります。

IntelのCPUでは「Intel Virtualization Technology(VT-x)」、AMDのCPUでは「AMD-V」という設定をBIOSで有効化します。

BIOS設定は機種によって画面や項目名が異なるため、使用しているパソコンのマニュアルやメーカーサポートページで確認するのが確実です。

仮想化機能が無効の場合、Windowsの設定からメモリの整合性を有効にしようとしてもエラーが表示されるでしょう。

メモリの整合性の設定方法と確認手順

続いては、メモリの整合性の設定方法と確認手順を確認していきます。

Windowsの標準機能から簡単に設定できますので、手順を確認しておきましょう。

Windows Securityからの設定手順

メモリの整合性の設定は、Windows Securityアプリから行えます。

スタートメニューから「Windowsセキュリティ」を開き、「デバイス セキュリティ」→「コアの分離の詳細」の順にクリックします。

「メモリ整合性」のトグルスイッチをオンにすることで有効化できます。

有効化後はパソコンの再起動が求められることが多く、再起動後から機能が有効になります。

有効化できない場合の対処法

メモリの整合性を有効にしようとしてエラーが表示される場合は、互換性のないドライバーが原因であることが多いです。

エラー表示に「互換性のないドライバー」が示されている場合は、該当ドライバーを最新バージョンに更新するか、不要であれば削除します。

古いハードウェアのドライバーが対応していない場合は、そのハードウェアの使用を見合わせるか、メーカーからの更新を待つ必要があるでしょう。

有効化後のパフォーマンス確認

メモリの整合性を有効化した後は、パフォーマンスへの影響がないかを確認することをおすすめします。

タスクマネージャーでCPU・メモリの使用率を以前と比較し、大きな変化がないかを確認します。

通常の用途では大きな影響はほとんど感じられませんが、高負荷な処理やゲームで影響が出る場合は設定を見直すことも選択肢のひとつです。

メモリの整合性まとめ

この記事では、メモリの整合性の意味・仕組み・メリット・設定方法について詳しく解説しました。

メモリの整合性はカーネルを不正アクセスから守る重要なセキュリティ機能であり、対応するCPUとBIOS設定があれば有効にすることを推奨します。

古いドライバーとの互換性問題が起きる場合はドライバーの更新で対応するのが基本的な手順でしょう。

メモリの整合性を有効にすることが、現代のセキュリティ脅威に対するシステム保護の重要な一手となります。

今回の内容を参考に、パソコンのセキュリティ設定を見直してみてください。