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「自己資本」の英語表記は?例文・ビジネスでの使い方・言い換え・読み方(カタカナ・スラング・略称・短縮形もあれば)【名詞・形容詞・動詞等のスペルも】

自己資本の英語表記と基本用語
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「自己資本」の英語表記は?例文・ビジネスでの使い方・言い換え・読み方(カタカナ・スラング・略称・短縮形もあれば)【名詞・形容詞・動詞等のスペルも】

自己資本は、決算書、資金調達、企業価値の説明などで頻繁に登場する重要な会計用語です。

英語では一般に equity と表記しますが、文脈によって shareholders’ equity、owners’ equity、net assets などの語を使い分ける必要があります。

日本語の自己資本をそのまま一語で置き換えるだけでは、相手が想定する会計基準や会社形態とずれることもあるでしょう。

この記事では英語表記、読み方、例文、ビジネスメールでの使い方、関連表現までを整理します。

自己資本の英語表記と基本用語

自己資本の英語表記と基本用語

それではまず自己資本の英語表記と、実務で押さえたい基本用語について解説していきます。

equity の意味と読み方

自己資本を表すもっとも基本的な英語は equity です。

カタカナではエクイティと読み、発音はエクウィティに近い響きになります。

equity は名詞であり、会計分野では株主や所有者に帰属する純資産、つまり負債を差し引いた後に残る企業の持分を意味します。

ただし、金融業界では株式そのもの、株式投資、株式市場という意味でも使われるため、前後の文章を確認することが大切です。

基本式は Assets minus Liabilities equals Equity です。

Assets は資産、Liabilities は負債、Equity は自己資本または純資産にあたります。

日本語の自己資本比率を説明する際には、equity ratio や equity to assets ratio という表現が使われます。

会話では equity だけで意味が通じる場合もありますが、資料や契約に書くなら対象を明確にすると安心です。

shareholders’ equity と owners’ equity の違い

株式会社の自己資本を指す場合は、shareholders’ equity が自然です。

読み方はシェアホルダーズ エクイティで、株主に帰属する持分という意味を持ちます。

一方、個人事業、共同事業、パートナーシップなどでは owners’ equity や owner’s equity を使うことがあります。

owners’ equity は所有者資本、owner’s equity は単独の所有者の資本を意識した表現です。

英語表記 主な日本語訳 使いやすい場面
equity 自己資本、持分 一般的な会計説明
shareholders’ equity 株主資本、株主帰属持分 株式会社の財務諸表
owners’ equity 所有者資本 非株式会社や一般説明
net assets 純資産 資産と負債の差額を強調する場面

米国会計基準や国際財務報告基準の資料では、株主資本と純資産の表示範囲が異なることもあります。

翻訳では、原文の貸借対照表にある見出しを確認する姿勢が欠かせません。

capital との使い分け

capital は資本という意味ですが、自己資本の完全な同義語ではありません。

特に paid in capital は払込資本、share capital は株式資本、capital stock は資本金や株式資本を指すことがあります。

equity は負債を除いた持分全体、capital は出資額や事業資金の一部を指すことが多い点が重要です。

自己資本を英訳するとき、capital を単独で使うと資本金だけを意味すると受け取られる可能性があります。

財務諸表の自己資本なら equity または shareholders’ equity を優先すると誤解を減らせます。

なお equity capital は自己資本による資金、株主資本、エクイティ資金を意味する表現です。

debt capital と対比して、借入ではなく出資による資金調達を説明したい場合に役立ちます。

自己資本の言い換え表現と略称

続いては自己資本の言い換え表現と略称を確認していきます。

純資産を表す net assets

net assets は直訳すると純資産です。

企業が保有する資産から負債を控除した正味の価値を示すため、自己資本に近い概念として使用されます。

ただし、会計基準によっては非支配株主持分を含むかどうかが異なり、自己資本と純資産が常に完全一致するとは限りません

投資家向け資料では net assets を使い、注記で attributable to owners of the parent と補足する例も見られます。

会社全体の正味資産を簡潔に伝えたいときには便利な表現でしょう。

book value と net worth の位置付け

book value は帳簿価額であり、book value of equity とすると自己資本の簿価を示せます。

市場価値と対比するため、株式分析や企業価値評価で使われることが多い言葉です。

net worth は正味財産、純資産という意味で、個人の資産状況や非上場企業の財政状態にも使えます。

たとえば personal net worth は個人の純資産を指します。

Book value of equity は会計帳簿上の自己資本です。

Market capitalization は株価から計算する時価総額であり、自己資本の簿価とは別の指標です。

そのため、決算書の項目名を訳すなら book value や net worth に安易に置き換えないほうがよいでしょう。

略称と短縮形の扱い

自己資本には、誰にでも通じる単独の英語略称はほとんどありません。

社内資料では SE を shareholders’ equity の略として使う例がありますが、standard error、sales engineer、security equity など別の意味と混同するおそれがあります。

Equity は十分に短い語なので、英語の報告書では無理に略さず表記するのが一般的です。

俗語として定着した表現もなく、スラングを探すより正確な会計用語を選ぶことが実務では重要です。

最初に shareholders’ equity と正式名称を示し、以降を equity とする書き方なら、読みやすさと正確さを両立できます。

自己資本を使う英語例文

続いては自己資本を使う英語例文を確認していきます。

決算説明で使う例文

The company’s equity increased due to retained earnings.

この会社の自己資本は、利益剰余金の増加により増加しましたという意味です。

Retained earnings は利益剰余金であり、事業の利益を配当せず社内に蓄積した部分を指します。

Our shareholders’ equity stood at 10 billion yen at the end of the fiscal year.

これは、会計年度末の株主資本は百億円でしたという決算説明に使える表現です。

stood at は、数値がある水準に達したことを落ち着いて述べる便利な言い回しでしょう。

自己資本比率を説明する例文

Our equity ratio improved from 35 percent to 42 percent.

当社の自己資本比率は三十五パーセントから四十二パーセントに改善しましたという意味になります。

The company maintains a strong equity base and a conservative balance sheet.

同社は強固な自己資本基盤と堅実な貸借対照表を維持しているという評価表現です。

Equity ratio equals Equity divided by Total assets times 100 percent です。

英語資料では total equity ratio と表記されることもあります。

比率の算出方法は企業や資料により異なることがあるため、分母が総資産か有利子負債を含むかを注記で確認しましょう。

資金調達で使う例文

We plan to raise capital through equity financing rather than debt financing.

借入による資金調達ではなく、株式による資金調達を計画していますという意味です。

Equity financing は新株発行、第三者割当、ベンチャーキャピタルからの出資などを含む広い表現になります。

The transaction will strengthen the company’s capital structure.

この取引は会社の資本構成を強化する見込みですという説明にも使えます。

equity financing は自己資本そのものではなく、自己資本を増やすための資金調達手段を指します。

用語の対象が残高なのか調達方法なのかを分けて書くと、ビジネス文書の精度が上がります。

自己資本に関連する品詞とスペル

続いては自己資本に関連する品詞とスペルを確認していきます。

名詞としての equity

equity は名詞です。

会計では自己資本、金融では株式、一般語では公平や衡平という意味も持ちます。

同じ単語でも分野で意味が変わるため、finance、accounting、balance sheet といった語を近くに置くと意図が伝わりやすくなります。

an equity investment は株式投資、private equity は未公開株投資やプライベートエクイティを意味します。

形容詞的に使う equity

equity は名詞ですが、他の名詞の前に置いて形容詞のように働くことがあります。

equity capital は自己資本、equity investor は株式投資家、equity market は株式市場です。

equity-based は株式に基づくという意味の形容詞で、equity-based compensation は株式報酬を指します。

名詞を連結して表現する英語では、複数形にしない形が好まれるケースもあります。

動詞表現との組み合わせ

equity 自体は通常、動詞として使いません。

自己資本を増やすなら increase equity、build equity、strengthen equity と表現できます。

自己資本を活用する場合は use equity capital、資本を注入する場合は inject equity capital が自然です。

表現 品詞や役割 日本語の意味
equity 名詞 自己資本、持分
equity-based 形容詞 株式に基づく
increase equity 動詞句 自己資本を増加させる
strengthen the equity base 動詞句 自己資本基盤を強化する

英作文では equity を無理に動詞化せず、increase や strengthen と組み合わせるのが自然です。

ビジネス文書での自己資本の使い方

続いてはビジネス文書での自己資本の使い方を確認していきます。

メールと提案書での表現

資金調達の提案書では、The investment will increase our equity base. と書けます。

投資によって当社の自己資本基盤が強化されるという、簡潔で前向きな説明です。

融資を依頼する資料では、We have maintained a sound financial position with a stable equity ratio. という表現も有効でしょう。

安定した自己資本比率を保ちながら健全な財務状態を維持していることを伝えられます。

財務分析における注意点

自己資本が多ければ常に優良企業というわけではありません。

収益性、資本効率、事業リスク、業界特性と合わせて見る必要があります。

たとえば return on equity は自己資本利益率で、略称は ROE です。

ROE は自己資本をどの程度効率的に利益へ結び付けたかを見る代表的な指標になります。

Equity と ROE を説明する際は、自己資本の大きさと自己資本の効率を混同しないことが重要です。

安全性の評価には自己資本比率、収益性の評価には ROE など、目的に応じて指標を使い分けます。

英文資料を作成する際の確認事項

英語版の決算資料を作るなら、日本語版の勘定科目と英語版の会計基準を対応させる必要があります。

親会社株主に帰属する持分、非支配持分、資本金、資本剰余金、利益剰余金は、それぞれ表示方法が異なるためです。

shareholders’ equity と書く前に、連結か単体か、親会社株主帰属か総額かを確認しましょう。

翻訳の統一性を保つため、用語集を作り、初出時の表記を固定する方法もおすすめです。

自己資本の英語表現のまとめ

自己資本の基本英語表記は equity であり、カタカナではエクイティと読みます。

株式会社の財務諸表では shareholders’ equity、非株式会社を含む一般的な所有者資本では owners’ equity、正味の資産額を示す場面では net assets が候補になります。

capital は自己資本全体を正確に表さない場合があるため、資本金や調達資金との違いに注意しましょう。

略称やスラングに頼るより、正式名称を最初に示してから equity と短く書く方法が実務的です。

自己資本比率、ROE、エクイティファイナンスなどの関連語も理解しておくと、英語の決算資料やビジネスメールを読み書きしやすくなります。