「聞こえない」の英語表記は?例文・ビジネスでの使い方・言い換え・読み方(カタカナ・スラング・略称・短縮形もあれば)【名詞・形容詞・動詞等のスペルも】
日本語の「聞こえない」は、音が小さい場合、通信が途切れている場合、耳が聞こえにくい状態など、幅広い状況で使われる表現です。
英語では場面によって動詞や形容詞を使い分けるため、単純に一つの単語だけを覚えるより、相手との関係や原因に応じた言い方を知ることが重要になります。
電話会議、接客、海外出張、日常会話で自然に伝えられるよう、スペル、発音、例文、言い換えまで確認していきましょう。
「聞こえない」の英語表記一覧表

それではまず「聞こえない」の英語表記について解説していきます。
最も基本的な表現は I can’t hear you です。ただし、聞こえない対象が人の声なのか、音声機器なのか、あるいは聴覚そのものなのかによって適切な語句は変わります。
会話や通話で使う言い換え
相手の声が聞き取れないときは、can’t hear を使う表現が中心です。
電話やオンライン会議では、自分の状況を短く伝えて、相手に話し直しをお願いすると丁寧でしょう。
| 英語表現 | カタカナ読み | 使う場面 | 自然な日本語 |
|---|---|---|---|
| I can’t hear you. | アイ キャント ヒア ユー | 相手の声が聞こえない | あなたの声が聞こえません |
| I can’t hear you well. | アイ キャント ヒア ユー ウェル | 少し聞こえにくい | よく聞こえません |
| I can barely hear you. | アイ キャン ベアリー ヒア ユー | かろうじて聞こえる | かすかにしか聞こえません |
| I’m having trouble hearing you. | アイム ハビング トラブル ヒアリング ユー | 丁寧に状況を伝える | 聞き取りにくい状況です |
| Your voice is breaking up. | ユア ボイス イズ ブレイキング アップ | 音声が途切れる | 声が途切れています |
| You’re cutting out. | ユア カッティング アウト | 通話音声が断続的 | 音声が途切れています |
| The audio is unclear. | ジ オーディオ イズ アンクリア | 会議の音声が不明瞭 | 音声が不明瞭です |
| I missed that. | アイ ミスト ザット | 一部を聞き逃した | 聞き逃しました |
I can’t hear you は、現在の一時的な問題を率直に伝える便利なフレーズです。
一方で、I didn’t hear you は過去形なので、すでに言われた一言を聞き逃した場面に向いています。
聞こえない状態が続くとは限らないときは、現在形と過去形の違いを意識するだけで英語がぐっと自然になります。
耳や聴力に関する言い換え
聴力に関する「聞こえない」は、cannot hear だけでなく deaf、hard of hearing、hearing loss などで表せます。
これらは相手の健康やアイデンティティーにも関わるため、軽い気持ちで使わず、文脈を大切にしたい表現です。
| 語句 | 品詞 | カタカナ読み | 主な意味 |
|---|---|---|---|
| deaf | 形容詞 | デフ | 耳が聞こえない、ろう者の |
| hard of hearing | 形容詞句 | ハード オブ ヒアリング | 耳が聞こえにくい |
| hearing loss | 名詞 | ヒアリング ロス | 難聴、聴力低下 |
| hearing impaired | 形容詞 | ヒアリング インペアード | 聴覚に障害がある |
| unable to hear | 形容詞句 | アンエイブル トゥ ヒア | 聞くことができない |
My grandfather is hard of hearing. は、祖父は耳が聞こえにくいという意味です。
deaf は形容詞であり、a deaf person のように名詞を修飾できますが、本人や団体が用いる言葉を尊重する視点も欠かせません。
医療機関や配慮が必要な案内では、hearing loss や hard of hearing のように、状態を説明する語句が選ばれやすい傾向があります。
音や物音が聞こえない場面
人の声ではなく、ベル、音楽、アラーム、雑音などが聞こえない場合は、目的語を変えるだけで表現できます。
I can’t hear the music. は音楽が聞こえない、Can you hear the alarm? はアラームが聞こえますかという意味になります。
基本形の例
I can’t hear the doorbell.
ドアベルが聞こえません。
I couldn’t hear the announcement because it was too noisy.
騒がしかったため、アナウンスが聞こえませんでした。
hear は意識しなくても音が耳に入ることを表す動詞です。
意識して耳を傾ける listen と混同しやすいため、聞こえないと言いたいときは原則として hear を選ぶと覚えておくとよいでしょう。
hearとlistenの使い分け
続いては hear と listen の違いを確認していきます。
hear は自然に聞こえること、listen は意識的に聞く行為を表します。この区別を押さえると、「聞こえない」だけでなく「聞いてください」「音楽を聴く」などの英文も組み立てやすくなります。
hearの意味と活用
hear は動詞で、原形、過去形、過去分詞形がそれぞれ hear、heard、heard となります。
発音はヒアに近く、heard はハードに近い音です。
| 形 | スペル | 主な用法 | 例文 |
|---|---|---|---|
| 原形 | hear | 現在の状態や一般的な能力 | I can hear you. |
| 三人称単数現在 | hears | 主語が he、she、it | She hears the sound. |
| 現在分詞 | hearing | 進行形や名詞的用法 | I am having trouble hearing. |
| 過去形 | heard | 過去に聞いた、聞こえた | I heard a noise. |
| 過去分詞 | heard | 完了形 | Have you heard the news? |
I can hear you. は、あなたの声が聞こえますという意味です。
否定形の I can’t hear you. にすれば、会話や通話で最もよく使われる「聞こえない」になります。
なお、hear about は物事について耳にする、hear from は人から連絡を受けるという意味になり、単なる音の知覚とは異なる使い方です。
listenの意味と前置詞to
listen は注意を向けて聞く動詞で、通常は listen to の形で目的語を続けます。
Listen to me. は私の話を聞いてください、I listened to the podcast. は私はそのポッドキャストを聴きましたという意味です。
Can’t listen は、音が聞こえないというより、聞くことができない、聞く気がない、集中して聴けないといった意味合いになることがあります。
音が耳に届かない場合は I can’t hear it. が基本です。
相手の話を集中して聞けない場合は I can’t listen right now. が合います。
listen の直後に目的語を置かず、listen to the speaker のように to を入れる点にも注意しましょう。
たとえば、周囲がうるさくて相手の説明が聞こえないなら I can’t hear you because it’s noisy. と言えます。
一方、別の作業中で説明に集中できないなら I can’t listen carefully right now. のほうが意図に近い表現です。
understandとの違い
声は聞こえているものの、内容が理解できないこともあります。
その場合に I can’t hear you. と言うと、音量や通信の問題だと受け取られやすいため、I don’t understand. や I didn’t catch that. を使い分けます。
聞こえるが意味が分からない場面の例
I can hear you, but I don’t understand the last part.
聞こえていますが、最後の部分が理解できません。
Could you explain that in a different way?
別の言い方で説明していただけますか。
音声の問題は hear、意味の問題は understand を軸に考えると判断しやすいでしょう。
英語で会話を続ける際は、聞こえない理由まで一言添えると、相手も音量調整や説明の言い換えをしやすくなります。
ビジネスでの丁寧な伝え方
続いてはビジネスでの丁寧な伝え方を確認していきます。
職場や取引先との会話では、I can’t hear you. だけでも失礼ではありません。
ただし、依頼表現を加えると、オンライン会議や電話応対でも落ち着いた印象になります。
オンライン会議での定番表現
Zoom、Teams、Google Meetなどの会議では、マイク設定、回線、周囲の雑音によって音声が聞こえにくくなることがあります。
その際は、問題を簡潔に知らせてから、相手に対応をお願いする流れが自然です。
| 英語表現 | 日本語の意味 | 丁寧さ |
|---|---|---|
| I’m sorry, I can’t hear you clearly. | すみません、はっきり聞こえません | 標準的 |
| Could you speak a little louder? | もう少し大きな声で話していただけますか | 丁寧 |
| Could you repeat that, please? | もう一度言っていただけますか | 丁寧 |
| Your audio seems to be cutting out. | 音声が途切れているようです | 丁寧 |
| Would you mind checking your microphone? | マイクをご確認いただけますか | 丁寧 |
| There may be an issue with the connection. | 接続に問題があるかもしれません | 控えめ |
相手の機器に原因がありそうでも、Your microphone is broken. と断定する必要はありません。
seems や may を加えると、原因を決めつけずに配慮ある伝え方になります。
会議の進行を止めたくない場合は、Could you put that in the chat? とチャット入力を頼む方法も実用的です。
電話対応で役立つフレーズ
電話では表情や画面が見えないため、聞こえないことを早めに伝えるほうが行き違いを防げます。
特に会社名、氏名、金額、日付などの重要情報は、聞き取れたつもりで進めず確認する姿勢が大切です。
電話での会話例
I’m sorry, the line is a little unclear.
申し訳ありません、回線が少し聞き取りにくいようです。
Could you say your name once more?
お名前をもう一度お伺いしてもよろしいでしょうか。
Let me make sure I heard that correctly.
正しく聞き取れたか確認させてください。
The line is bad. でも通じますが、やや直接的でカジュアルな響きがあります。
顧客や上司との電話では、The line is a little unclear. や I’m having difficulty hearing you. がなめらかです。
スペルの確認では、Could you spell that for me? と尋ねると、聞き間違いの防止につながります。
メールやチャットでの補足
会議中に音声トラブルが起きた後は、メールやビジネスチャットで要点を確認することもあります。
音声が聞こえなかった事実より、確認したい事項を明確に書くと仕事が進めやすくなるでしょう。
For the part I could not hear clearly, could you confirm the delivery date? は、聞き取りにくかった部分について納期を確認したいという意味です。
また、I may have missed part of the discussion. Could you share the key points? とすれば、責任を一方的に相手へ向けず、要点の共有を依頼できます。
ビジネスでは、聞こえないと伝えた後に具体的な依頼を続けると効果的です。
repeat、speak louder、check the microphone、write it in the chat のように、相手が次に取る行動を示しましょう。
スラングとカジュアルな表現
続いてはスラングとカジュアルな表現を確認していきます。
親しい相手との通話やSNSでは、短い口語表現もよく使われます。
ただし、略した言い方はビジネス文書には向かない場合があるため、使う相手を選びたいところです。
音声が途切れるときの口語
You’re breaking up. は、あなたの声が途切れ途切れですという意味で、電話や通信アプリで頻繁に使われます。
You’re cutting out. もほぼ同じ意味ですが、地域や話者によってどちらが自然に感じられるかは少し異なります。
I’m losing you. は、相手の声や通信が徐々に聞こえなくなっている場面の口語表現です。
直訳するとあなたを失いつつあるですが、通話中なら通信状態が悪くなっているという意味で理解されます。
| 表現 | カタカナ読み | ニュアンス | 使用場面 |
|---|---|---|---|
| You’re breaking up. | ユア ブレイキング アップ | 声が細切れに途切れる | 通話 |
| You’re cutting out. | ユア カッティング アウト | 音声が断続的に消える | 通話 |
| I’m losing you. | アイム ルージング ユー | 徐々に接続が悪化する | 通話 |
| Say that again? | セイ ザット アゲイン | もう一回言って | 親しい会話 |
| What was that? | ワット ワズ ザット | 今なんて言ったの | 聞き逃し |
You’re breaking up は人間関係が終わるという意味にもなり得ますが、通話中なら音声トラブルとして受け取られます。
誤解を避けたいときは、Your voice is breaking up. と voice を入れると分かりやすいでしょう。
聞き返しに使える短縮形
会話で一部を聞き逃したとき、Pardon? や Sorry? は短く便利です。
どちらも日本語の「えっ」「すみません、もう一度」のように使えますが、声の調子によって印象が変わります。
Come again? も聞き返しの表現ですが、くだけた雰囲気があり、職場では Could you repeat that? のほうが無難です。
略称や決まった短縮形として、can’t hear を文字だけで省略する表現は一般的ではありません。
チャットでは C U などの過度な略語より、Can’t hear you. や Audio issue. のように短く書くほうが伝わりやすい傾向があります。
カジュアルな聞き返しは、相手との距離感で選びます。
友人には Sorry? や What was that? が自然です。
仕事では Could you repeat that, please? を選ぶと安心でしょう。
使い方に注意したい表現
What? は一語で聞き返せますが、言い方によっては強く聞こえます。
家族や親しい友人との会話では自然でも、初対面の相手や顧客には避けたほうがよい場合があります。
I can’t even hear you. は、まったく聞こえないという強調になります。
騒がしい場所や相手の声が極端に小さいときには使えますが、不満を強く示すように響く可能性もあります。
Can you hear me now? は、通信環境を確認するときの定番フレーズです。
マイクをつなぎ直した後や場所を移動した後に使うと、会話を再開しやすくなります。
品詞別のスペルと関連語
続いては品詞別のスペルと関連語を確認していきます。
「聞こえない」を正確に表すには、動詞の hear 以外にも、聞こえ方、音量、通信、聴力に関連する単語を知っておくと便利です。
名詞、形容詞、副詞の役割を押さえると、例文の意味も読み取りやすくなります。
動詞と助動詞の組み合わせ
can は能力や可能を表す助動詞で、can hear は聞こえる、can’t hear は聞こえないという基本の組み合わせです。
could は can の過去形として使えるほか、Could you の形で丁寧な依頼にもなります。
| 英単語 | 品詞 | 意味 | 例 |
|---|---|---|---|
| hear | 動詞 | 聞こえる、耳にする | hear a sound |
| listen | 動詞 | 注意して聞く | listen to music |
| repeat | 動詞 | 繰り返す | repeat the question |
| miss | 動詞 | 聞き逃す、取り逃がす | miss a word |
| mute | 動詞 | 消音にする | mute the microphone |
| unmute | 動詞 | 消音を解除する | unmute yourself |
You are on mute. は、あなたはミュートになっていますという意味で、オンライン会議の定番表現です。
相手の声が聞こえないとき、回線ではなく相手自身がマイクを消音にしていることもあります。
I can’t hear you because you’re on mute. と言えば、原因と状況を自然に伝えられます。
名詞と形容詞の関連表現
sound は音という名詞で、voice は人の声、volume は音量、noise は騒音を表します。
quiet は静かな、loud は大きな音の、clear は明瞭なという形容詞です。
音が聞こえない原因を説明する際には、これらの単語が役立ちます。
原因を説明する例
The volume is too low.
音量が低すぎます。
There is too much background noise.
周囲の雑音が多すぎます。
The sound is not clear.
音が明瞭ではありません。
background noise は背景雑音、つまり会話以外に入る生活音や周囲の話し声を指します。
会議では、There is a lot of background noise. と伝えることで、相手に静かな場所への移動やマイク調整を促せます。
deafとhard of hearingの配慮
deaf、hard of hearing、hearing impaired は、いずれも聴覚に関係する表現ですが、同じ感覚で置き換えられるとは限りません。
deaf はろう者のコミュニティーや文化に関する文脈でも使われ、Deaf と大文字で書かれる場合には特別な意味合いを持つことがあります。
hard of hearing は、完全に聞こえないわけではないものの、聞こえにくさがある状態を表す一般的な言葉です。
本人について述べる必要がある場面では、相手が自分自身に使っている呼び方を尊重し、必要以上に状態へ焦点を当てない配慮が大切です。
字幕、筆談、チャット、文字起こしなどの選択肢を用意することは、英語表現以上に実務的な支援になるでしょう。
状況別の例文と会話例
続いては状況別の例文と会話例を確認していきます。
単語を知っていても、実際の会話で口から出すには短い例文を場面ごとに覚えることが近道です。
ここでは日常、オンライン会議、聴覚に関する配慮の場面に分けて紹介します。
日常会話での例文
日常会話では、聞こえない対象を明確にすると相手が対応しやすくなります。
音が小さいのか、周囲が騒がしいのか、発音が聞き取れなかったのかを必要に応じて添えましょう。
I can’t hear the TV from here. は、ここからではテレビが聞こえないという意味です。
Could you turn up the volume? は、音量を上げてもらえますかという自然な依頼になります。
I didn’t hear what you said. は、あなたが言ったことを聞き取れなかったという意味です。
もう一度話してもらいたいなら、Could you say that again? を続けると会話が滑らかです。
騒音が原因なら、It’s too loud in here. I can’t hear you. と言えます。
聞こえないことを伝えるだけでなく、repeat や louder などの解決策を添えるのが会話のコツです。
会議での会話例
海外メンバーとの会議では、音声の不具合を遠慮して黙っていると、決定事項の確認漏れにつながるおそれがあります。
短く伝え、必要な箇所を繰り返してもらうことが重要です。
A Can everyone hear me?
B I can hear you, but the audio is a little unclear.
A I see. I’ll try speaking closer to the microphone.
B Thank you. Could you repeat the deadline?
この会話では、Bが聞こえること自体は伝えつつ、音声が不明瞭である点を穏やかに知らせています。
Could you repeat the deadline? のように、聞き直したい情報を具体的に示すと、会議の時間を無駄にしません。
議事録を担当している場合は、I may have missed that point. Could you confirm it for the record? という言い方も役立ちます。
聞こえにくさに配慮する例文
相手が聞こえにくい可能性がある場面では、単に大声で話すのではなく、分かりやすい方法を確認する姿勢が望まれます。
Would you like me to write that down? は、書きましょうかという配慮ある提案です。
Would captions be helpful? は、字幕があると役立ちますかという意味で、動画やオンライン会議で使えます。
Please let me know if you would prefer me to speak more slowly. は、もっとゆっくり話したほうがよければ教えてくださいという丁寧な表現です。
相手の希望を尋ねずに一方的に判断するより、選びやすい環境を整えることが大切でしょう。
聞こえないことへの対応は、英語力だけでなく、相手に合わせたコミュニケーションの工夫にもつながります。
「聞こえない」の英語表現のまとめ
「聞こえない」は、基本的に I can’t hear you. で表せます。
音が聞こえない場合は hear、集中して聞く行為には listen、内容を理解できない場合には understand や catch を使うと、意図が伝わりやすくなります。
電話やオンライン会議では、I’m sorry, I can’t hear you clearly. や Could you repeat that, please? が丁寧で実用的です。
音声が途切れるときは You’re breaking up. や You’re cutting out. も覚えておくと便利でしょう。
また、聴力に関する話題では deaf、hard of hearing、hearing loss などを文脈に合わせ、相手の希望や表現を尊重することが重要です。
聞こえない理由を伝え、相手にしてほしいことを一言添えると、英語でのやり取りはより円滑になります。