「賞与」の英語表記は?例文・ビジネスでの使い方・言い換え・読み方(カタカナ・スラング・略称・短縮形もあれば)【名詞・形容詞・動詞等のスペルも】
賞与を英語で表す際は、単に単語を置き換えるだけでなく、給与との違い、支給目的、雇用形態、海外企業での制度差まで意識することが大切です。
社内メール、英文雇用契約書、履歴書、給与明細、面接などでは、場面に合った英語表現を選ぶことで、誤解のないスムーズなコミュニケーションにつながります。
この記事では、賞与の基本的な英語表記から実用例文、関連する言い換え、読み方、ビジネスで注意したいポイントまで詳しく紹介します。
賞与の英語表記と基本用語

それではまず賞与の英語表記と基本用語について解説していきます。
最も一般的な表現であるbonus
日本語の賞与に最も広く使われる英語は、bonusです。
読み方はカタカナでボーナスとなり、日本語でも定着しているため、英語学習の初期段階からなじみがある単語でしょう。
bonusは名詞であり、基本給や通常の賃金に追加して支払われる金銭、または特別な利益を意味します。
会社から従業員へ支給される夏季賞与、冬季賞与、業績連動賞与、入社時の特別支給など、幅広いケースに使えます。
ただし、日本企業で一般的な年二回の定期賞与と、海外企業に多い成果連動型のbonusは、制度の前提が同じとは限りません。
英文でbonusと書かれている場合は、支給条件、支給時期、金額の算定方法まで確認する姿勢が重要です。
賞与を英語で表す基本語はbonusです。
一方で、契約書や制度説明ではannual bonus、performance bonus、discretionary bonusなど、支給根拠を示す語を加えると意味が明確になります。
賞与に関連する名詞と品詞
bonusは名詞ですが、賞与に関する英語には給与体系や評価制度を説明する重要な関連語があります。
salaryは年俸制を含む給与を表すことが多く、payは報酬や賃金を広く指す日常的な言葉です。
wageは時給や日給など、労働時間に応じる賃金の文脈で見かけます。
compensationは給与、賞与、福利厚生、株式報酬などを含む総報酬を示す、ややフォーマルな名詞です。
rewardは成果への報い、incentiveは行動や業績を促す報奨というニュアンスを持ちます。
日本語の賞与に近い言葉でも、何を補償し、何を促し、何への報いなのかで適切な表現は変わります。
| 英語表記 | 品詞 | カタカナ読み | 主な意味 |
|---|---|---|---|
| bonus | 名詞 | ボーナス | 追加の賞与、特別報酬 |
| salary | 名詞 | サラリー | 給与、年俸 |
| compensation | 名詞 | コンペンセーション | 総報酬、補償 |
| incentive | 名詞 | インセンティブ | 成果を促す報奨 |
| reward | 名詞 | リワード | 努力や成果への報い |
| remuneration | 名詞 | リムネレーション | 報酬、給与 |
動詞と形容詞で表す賞与の支給
賞与を支給する、と言いたいときは、pay a bonus、award a bonus、grant a bonusなどが使えます。
最も無難でわかりやすいのはpay a bonusです。
awardは功績を評価して授与する印象があり、grantは会社が正式に付与するニュアンスを持ちます。
形容詞ではbonusが名詞を修飾し、bonus payment、bonus plan、bonus schemeのように表現できます。
賞与の対象となる従業員はbonus-eligible employee、賞与の対象外はnot eligible for a bonusと表せます。
eligibleは資格がある、対象となるという意味で、雇用条件や人事規程で非常によく使われる語です。
基本例文
The company pays an annual bonus to eligible employees.
その会社は対象となる従業員に年次賞与を支給します。
Employees may be eligible for a performance bonus.
従業員は業績賞与の対象となる場合があります。
賞与の言い換え一覧と使用場面
続いては賞与の言い換え一覧と使用場面を確認していきます。
支給目的別の言い換え
bonusだけでは制度の細部まで伝わらない場合があります。
そのため、賞与の目的を表す修飾語を加える表現がビジネス英語では有効です。
| 日本語の意味 | 英語表現 | 読み方 | 使う場面 |
|---|---|---|---|
| 年次賞与 | annual bonus | アニュアル ボーナス | 年一回または年度単位の賞与 |
| 業績賞与 | performance bonus | パフォーマンス ボーナス | 個人や企業業績に連動する支給 |
| 成果報酬 | performance-based pay | パフォーマンス ベイスト ペイ | 評価制度全体を説明する場面 |
| 目標達成賞与 | achievement bonus | アチーブメント ボーナス | 目標や指標の達成時 |
| 売上報奨金 | sales incentive | セールス インセンティブ | 営業職の販売促進制度 |
| 紹介報奨金 | referral bonus | リファラル ボーナス | 採用紹介や顧客紹介 |
| 入社祝い金 | signing bonus | サイニング ボーナス | 入社時の特別支給 |
| 定着報奨金 | retention bonus | リテンション ボーナス | 退職防止や継続勤務の促進 |
| 臨時賞与 | special bonus | スペシャル ボーナス | 例外的な特別支給 |
| 期末賞与 | year-end bonus | イヤー エンド ボーナス | 年末または年度末の支給 |
| 利益分配 | profit sharing | プロフィット シェアリング | 会社利益を従業員へ配分する制度 |
| 株式報酬 | equity compensation | エクイティ コンペンセーション | 株式やストックオプションを含む報酬 |
performance bonusは、賞与の中でも特に頻出する表現です。
ただし、個人の成績に連動するのか、部署の目標に連動するのか、会社全体の利益に連動するのかは、別途説明する必要があります。
曖昧さを避けたい英文では、based on individual performanceのように評価基準も添えると親切です。
雇用契約書で使うフォーマルな表現
英文契約書、就業規則、オファーレターでは、日常会話よりも厳密な語句が選ばれます。
賞与の支給が保証されていない場合は、discretionary bonusという表現が重要になります。
discretionaryは裁量によるという意味で、会社側の判断によって支給の有無や額が決まる賞与を指します。
反対に、一定の条件を満たせば支給される賞与はcontractual bonus、guaranteed bonusなどと表せます。
契約条件では、賞与の額だけでなく、支給日に在籍していること、懲戒処分を受けていないこと、試用期間が終了していることなどが条件になるケースもあります。
discretionary bonusは、支給が確約された賞与とは限りません。
求人情報やオファーレターでbonusの記載を見つけたら、guaranteedかdiscretionaryか、算定基準は何かを確認することが大切です。
口語表現とスラングに近い言い方
英語圏の会話ではbonusがそのまま使われるため、日本語のようにボーナスを別の略称で呼ぶ機会は多くありません。
口語ではextra pay、extra cash、a little something extraなどが使われることもあります。
ただし、extra cashは単なる追加のお金を意味するため、正式な賞与制度を説明する表現としては不向きです。
英語のbonusは略称というより、それ自体が短く完成した基本語です。
給与明細ではbonus payと書かれることがありますが、これはbonus paymentとほぼ同じ意味で使われます。
スラング寄りの言い回しを社外メール、履歴書、契約書で使うと軽い印象になるため、正式なビジネス文書ではbonusまたはincentiveを基本にすると安心でしょう。
賞与を使ったビジネス英語の例文
続いては賞与を使ったビジネス英語の例文を確認していきます。
社内連絡と給与明細の例文
賞与の支給連絡では、対象者、支給日、支給額の計算方法をわかりやすく示すことが求められます。
特に海外拠点のメンバーを含む連絡では、日本の夏季賞与や冬季賞与という慣習が伝わらない可能性があります。
The summer bonus will be paid on July 10.
夏季賞与は7月10日に支給されます。
Your bonus amount will be shown on your payslip.
賞与額は給与明細に表示されます。
The bonus is calculated based on company and individual performance.
賞与は会社業績と個人評価に基づいて計算されます。
payslipは給与明細を意味する英語で、pay stubという表現も特にアメリカで使われます。
支給日を伝えるpaydayは通常の給料日にも使えるため、賞与に限定するならbonus payment dateと書く方法もあります。
will be paidは支給予定を伝える自然な受け身表現です。
面接と採用条件の例文
転職活動では、年収だけでなく賞与の仕組みを英語で確認する機会があります。
日本でいう想定年収は、基本給と賞与を含むのかどうかで実際の収入が変わるため、質問の組み立てが重要です。
Is the annual bonus included in the total compensation package?
年次賞与は総報酬パッケージに含まれていますか。
Could you explain how the performance bonus is calculated?
業績賞与の計算方法をご説明いただけますか。
Is the bonus guaranteed or discretionary?
その賞与は保証されていますか、それとも会社裁量ですか。
total compensation packageは、給与だけでなく賞与、保険、休暇、株式報酬などを含めた待遇全体を示す表現です。
面接でbonusだけを尋ねるよりも、total compensationの観点で確認したほうが、待遇への理解を深めやすいでしょう。
質問は丁寧に、かつ具体的に行うことがポイントです。
顧客や取引先への説明例文
賞与という言葉は従業員向けに限られません。
販売促進、紹介制度、キャンペーンの特典などでもbonusという単語は利用できます。
ただし、顧客向けのbonusは金銭とは限らず、追加サービス、限定特典、無料商品などを指すこともあります。
We offer a bonus for customers who renew their annual contract.
当社では年間契約を更新するお客様に特典を提供しています。
Employees receive a referral bonus when their candidate is hired.
従業員は紹介した候補者が採用されると紹介報奨金を受け取ります。
このように、誰に何を提供するのかを文中に入れると、bonusの内容が明瞭になります。
賞与と給与に関する英語表現の違い
続いては賞与と給与に関する英語表現の違いを確認していきます。
salaryとbonusの役割の違い
salaryは、一般に雇用契約で定められた基本的な給与を意味します。
bonusはsalaryに加えて支給される追加報酬であり、固定か変動かという点で両者は区別されます。
日本語では年収に賞与を含めることがよくありますが、英語圏の求人ではbase salaryとtarget bonusを分けて表示するケースも珍しくありません。
base salaryは基本給、target bonusは目標達成時を前提とした想定賞与です。
targetという言葉がある場合、必ずしも満額を受け取れるわけではない点に注意が必要でしょう。
| 表現 | 日本語の意味 | 特徴 |
|---|---|---|
| base salary | 基本給 | 通常は固定の年額給与 |
| bonus | 賞与 | 追加支給、条件によって変動 |
| target bonus | 目標賞与 | 目標達成を前提にした想定額 |
| commission | 歩合給、販売手数料 | 売上や契約件数に連動しやすい |
| overtime pay | 時間外手当 | 残業時間に応じて発生 |
| allowance | 手当 | 住宅、通勤、役職などの補助 |
incentiveとcommissionの使い分け
incentiveは、従業員の意欲を高めるための報奨や仕組みを幅広く指します。
現金だけでなく、休暇、表彰、商品、ポイントなどもincentiveになり得ます。
commissionは営業担当者や販売員が売上に応じて受け取る歩合給を指すことが多い言葉です。
たとえば、毎月の売上に対して一定割合が支払われるならcommission、四半期の目標達成に対する一時金ならincentive bonusが自然です。
bonusは広い追加報酬、commissionは売上連動の歩合、incentiveは動機づけを重視した報奨と理解すると使い分けやすくなります。
日本の賞与制度を英語で説明する方法
日本企業の賞与制度を海外の相手に説明するときは、summer bonusやwinter bonusだけでは十分に伝わらない場合があります。
多くの国では、年二回の定期的な賞与が当然の制度ではないためです。
その場合は、支給回数と算定基準を補足します。
Our company generally pays bonuses twice a year, in summer and winter.
当社は通常、夏と冬の年二回、賞与を支給しています。
The amount depends on business performance and employee evaluations.
金額は業績と従業員評価によって決まります。
日本の賞与を説明する際は、summer bonusやwinter bonusという名称だけで終わらせず、年二回支給されることと評価基準を補足すると伝わりやすくなります。
賞与表現を使う際の注意点
続いては賞与表現を使う際の注意点を確認していきます。
保証された賞与と裁量賞与の区別
賞与に関する英文で最も注意したいのは、支給が約束されているかどうかです。
guaranteed bonusは、一定の前提のもとで保証された賞与を示します。
discretionary bonusは、会社の裁量で決まる賞与であり、業績不振や制度変更などにより支給されない可能性もあります。
求人広告のbonus potentialは、賞与を得られる可能性を表すにとどまり、確定収入を意味しません。
採用条件を比較する際には、base salaryとguaranteed bonusを分けて確認することが欠かせません。
税金と手取り額を説明する表現
賞与の額面と手取り額は異なります。
英語ではgross bonusが税金や社会保険料を差し引く前の総額、net bonusが控除後の受取額を指します。
deductionは控除、withholding taxは源泉徴収税という意味です。
賞与額を案内するメールでは、金額がgrossかnetかを示すと、受け取る側の混乱を防げます。
Your gross bonus is subject to tax and other deductions.
あなたの賞与総額には、税金およびその他の控除が適用されます。
略称やカタカナ語をそのまま使わない工夫
日本語のビジネス会話では、ボーナスというカタカナ語だけで意味が通じます。
しかし、英語の文章では制度名や対象条件を補わないと、相手がどのような報酬を想定すべきかわからないことがあります。
たとえば、賞与込み年収を伝えるならannual compensation including target bonusのように書けます。
英語の正式文書で単にBと略すような一般的な略称はありません。
社内独自の略語がある場合でも、最初に正式名称を示してから使用するほうが安全です。
略称よりも条件を具体的に書くことが、国際的なビジネス文書では信頼につながります。
賞与の英語表記に関するまとめ
最後に賞与の英語表記についてまとめます。
賞与の基本的な英語表記はbonusで、読み方はボーナスです。
業績賞与はperformance bonus、入社祝い金はsigning bonus、紹介報奨金はreferral bonusのように、目的に応じた表現を選べます。
雇用契約や求人では、discretionary bonusとguaranteed bonusの違いを確認することが重要です。
また、salary、compensation、incentive、commissionなどの関連語を使い分けると、給与体系をより正確に説明できます。
bonusだけで判断せず、支給条件、算定方法、対象者、保証の有無まで確認することが、英語で賞与を扱う際の大切なポイントです。