「後ろ倒し」の英語表記は?例文・ビジネスでの使い方・言い換え・読み方(カタカナ・スラング・略称・短縮形もあれば)【名詞・形容詞・動詞等のスペルも】
業務の予定を変更するとき、日本語では「後ろ倒し」が便利に使われます。
ただし英語では、会議、締切、納期、公開日など、何を遅らせるかによって自然な単語が変わります。
相手に誤解なく連絡するには、postpone、push back、delay、rescheduleの違いを理解しておくことが大切です。
本記事では英語表記、カタカナでの読み方、品詞、例文、メールで使える表現、言い換えまでをわかりやすく紹介します。
「後ろ倒し」の英語表現一覧と使い分け
それではまず「後ろ倒し」に使える英語表現について解説していきます。
予定変更に使う基本表現
「後ろ倒し」は、当初予定していた日時よりも後の日程へ移すことを意味します。
英語で最も広く使える表現はpostponeです。
postponeは動詞であり、会議、イベント、決定、支払いなどを延期する場面で使えます。
読み方はカタカナで「ポストポーン」です。
たとえば、会議を来週へ後ろ倒しにする場合は、We will postpone the meeting until next week.と表現できます。
一方で、push backは会話や社内連絡でよく使われる句動詞です。
読み方は「プッシュバック」であり、予定を少し後ろへずらすニュアンスがあります。
Our deadline has been pushed back by two days.なら、締切が二日後ろ倒しになったという意味になります。
| 英語表現 | 品詞 | カタカナ読み | 主な意味 | 使いやすい場面 |
|---|---|---|---|---|
| postpone | 動詞 | ポストポーン | 延期する | 会議、行事、決定 |
| push back | 句動詞 | プッシュバック | 後ろ倒しにする | 締切、予定、スケジュール |
| delay | 動詞 | ディレイ | 遅らせる、遅延させる | 配送、進行、出発 |
| reschedule | 動詞 | リスケジュール | 日程を組み直す | 会議、面談、予約 |
| defer | 動詞 | ディファー | 先送りにする | 正式な決定、検討事項 |
| put off | 句動詞 | プットオフ | 先延ばしにする | 日常会話、比較的軽い予定 |
日本語の「後ろ倒し」を一語で完全に置き換える英単語はありません。
そのため、対象が日程なのか、締切なのか、仕事そのものなのかを先に整理すると、適切な表現を選びやすくなります。
会議やイベントの延期にはpostponeが無難です。
納期や日程を後ろへずらす感覚を伝えたい場合には、push backが自然でしょう。
メールでは、変更後の日付や理由を続けて伝えると親切です。
名詞と形容詞で表す関連語
英語では動詞だけでなく、名詞や形容詞を使って「後ろ倒し」の状態を説明できます。
postponementはpostponeの名詞形で、「延期」を意味します。
The postponement of the launch was announced.は、発売延期が発表されたという文です。
delayは動詞と名詞の両方で使える単語です。
There was a delay in delivery.とすれば、配送に遅れがあったことを伝えられます。
delayedは形容詞として使われ、「遅れた」「延期された」という状態を示します。
The project is delayed.は、プロジェクトが遅延しているという意味になります。
schedule changeは日程変更、revised scheduleは改訂後の予定表を表す便利な名詞句です。
予定を後ろ倒しにした結果を示すときには、a revised timelineやan updated scheduleもよく使われます。
| 表現 | 種類 | 意味 | 例 |
|---|---|---|---|
| postponement | 名詞 | 延期 | the postponement of the event |
| delay | 名詞 | 遅延、遅れ | a delay in shipment |
| delayed | 形容詞 | 遅れた | a delayed response |
| rescheduled | 形容詞 | 日程変更された | a rescheduled meeting |
| revised | 形容詞 | 改訂された | a revised deadline |
| later date | 名詞句 | 後日 | move it to a later date |
形容詞のdelayedは、原因を説明しないまま遅れを伝えられるため、短い進捗報告にも向いています。
ただし、顧客への連絡では遅延だけを伝えて終わらせず、新しい予定や対応策を示すことが重要です。
場面別の言い換え表現
後ろ倒しの表現は、場面により丁寧さと緊急度を調整する必要があります。
会議の日程変更にはreschedule、納期の変更にはextend the deadline、公開時期の延期にはdelay the releaseが使いやすい表現です。
検討や決定を先送りにするなら、defer a decisionが適しています。
put offは日常的でややくだけた表現のため、重要な取引先への正式なメールではpostponeやrescheduleを選ぶほうが安心です。
会議を後ろ倒しにする例
Could we reschedule the meeting for Friday?
金曜日に会議を変更できますか、という丁寧な依頼です。
予定を後ろへずらすだけでなく、日程を前へ移す場合はbring forward、move up、advanceが使われます。
push backとmove upは反対の意味になるため、国際的なプロジェクトでは取り違えないよう注意が必要です。
「二週間後ろ倒し」はpush back by two weeks、「九月へ後ろ倒し」はpush back to Septemberのように、byとtoを使い分けます。
ビジネスメールにおける後ろ倒し表現
続いてはビジネスメールでの後ろ倒し表現を確認していきます。
延期を依頼する丁寧な書き方
ビジネスメールでは、一方的に予定変更を通知するよりも、事情を簡潔に述べたうえで相手の都合を確認する姿勢が求められます。
Could we postpone the meeting until next Monday?は、次の月曜日まで会議を延期できるかを尋ねる定番表現です。
より丁寧にするなら、Would it be possible to move the deadline to next week?が使えます。
Would it be possibleは、強い要求を避けながら提案する便利な言い回しです。
予定変更の理由は長く説明しすぎず、Due to an unexpected issueやBecause of a scheduling conflictのように簡潔に書くと読みやすくなります。
相手が社外の場合には、迷惑をかけることへの配慮も加えましょう。
We apologize for any inconvenience this may cause.は、丁寧な謝意を示す代表的な一文です。
依頼メールの例
Due to a scheduling conflict, would it be possible to postpone our meeting until Thursday?
ご都合が合わない場合には、別の候補日時をご提示ください。
日本語の「後ろ倒しさせてください」を直訳してPlease push back it.とするのは不自然です。
push backの目的語は、Please push the meeting back.のように動詞とbackの間に置くか、Please push back the meeting.の形にします。
ただし、メールではrescheduleやpostponeのほうが誤解が少ないでしょう。
変更を通知する実務的な書き方
すでに決定した予定の変更を知らせる場合は、変更内容を最初に明示します。
The deadline has been pushed back to October 15.は、締切が十月十五日に後ろ倒しになったという通知です。
受動態のhas been pushed backを使うことで、変更された事実に焦点を当てられます。
We have decided to postpone the product launch.は、自社が判断して発売を延期したことを明確に伝える文です。
後ろ倒し後の影響がある場合には、納品日、会議時間、担当者の対応などを続けて記載するとよいでしょう。
revised scheduleを添付する際は、Please find the revised schedule attached.と書けます。
| 目的 | 使える英文 | 日本語の意味 |
|---|---|---|
| 変更の通知 | The deadline has been pushed back. | 締切は後ろ倒しになりました。 |
| 新日程の提示 | The new date is October 15. | 新しい日程は十月十五日です。 |
| 資料の案内 | Please find the revised schedule attached. | 改訂スケジュールをご確認ください。 |
| 影響の説明 | This change will affect the delivery date. | この変更は納品日に影響します。 |
| 謝罪 | We apologize for the inconvenience. | ご不便をおかけし申し訳ありません。 |
単にThe meeting is postponed.と書くと、いつまで延期するのかが不明なままです。
可能な限りuntil、to、byを使い、新しい日付、変更幅、次の対応を補うことが信頼につながります。
相手に配慮する返信表現
取引先から後ろ倒しの依頼を受けた場合は、了承、代替案、影響確認を分けて返すと実務的です。
We can accommodate the revised schedule.は、変更後の予定に対応可能であることを表します。
We understand the need to postpone the meeting.なら、延期の必要性を理解しているという柔らかな返答になります。
一方、希望日程では対応できない場合には、Unfortunately, we are not available on that date.と率直に伝えます。
その後に、Would Tuesday work for you instead?のような代替案を添えると、会話が滞りません。
accommodateは「要望や事情に対応する」という意味で、日程調整のメールと相性のよい単語です。
後ろ倒しの連絡では、変更理由、新しい日時、相手への影響、次の対応をそろえて伝えることがポイントです。
英語が簡潔でも、必要情報がそろっていれば誠実な印象を与えられます。
postponeとpush backのニュアンス
続いてはpostponeとpush backのニュアンスを確認していきます。
postponeが向く正式な延期
postponeは、予定していた出来事を後日に延期する意味を持つ標準的な動詞です。
会議、式典、発表、試験、決定など、幅広い対象に使えます。
The conference was postponed because of bad weather.は、悪天候のため会議が延期されたという意味です。
重要な予定を延期する場面でも使えるため、社外メール、プレスリリース、規程文書にもなじみます。
ただしpostponeは、単に少し時間を遅らせるというより、予定そのものを別の時点へ移す印象があります。
数十分だけ開始を遅らせる場合は、delayやstart laterのほうが自然なケースもあります。
postponeの過去形と過去分詞はpostponedです。
名詞形のpostponementも正式な文章で役立ちます。
push backが向く日程の後退
push backは、スケジュール上の位置を後ろへ押すイメージを持つ句動詞です。
プロジェクトの締切、製品の発売日、会議開始時刻、納期などに頻繁に使われます。
Our launch date was pushed back by three weeks.は、発売日が三週間後ろ倒しになったという意味です。
英語圏の職場では自然な表現ですが、相手や業界によっては少し会話的に聞こえることがあります。
正式な外部向け文書では、The launch date has been postponed.やThe launch date has been revised.を選ぶ方法もあります。
push back byは変更幅を表す形です。
push back toは変更後の日時を表す形であるため、実務ではセットで覚えると便利です。
変更幅を示す例
We need to push the deadline back by one week.
締切を一週間後ろ倒しにする必要があります、という意味です。
delayとrescheduleとの使い分け
delayは、計画どおりに進まないことによる遅れを表す単語です。
意図的に日程を変更する場合にも使えますが、トラブルや事情による遅延という響きが含まれることがあります。
The shipment was delayed due to customs procedures.は、通関手続きにより出荷が遅れたという文です。
rescheduleは、いったん設定した日程を別の日程へ組み直すことを表します。
延期だけでなく、前倒しや別時間帯への変更も含められる点が特徴です。
そのため、会議日程の再調整を依頼する場合には、postponeよりrescheduleが適切なこともあります。
「後ろ倒し」という結果を強調するならpush back、「日程の再設定」という手続きを強調するならrescheduleと考えると整理しやすいでしょう。
会議・締切・納期別の英語例文
続いては会議・締切・納期別の英語例文を確認していきます。
会議とアポイントメントの例文
会議を後ろ倒しにするときは、参加者の予定を尊重する表現が大切です。
Could we move our meeting back to the afternoon?は、会議を午後へ後ろ倒しにできますか、という自然な依頼です。
We need to postpone the client meeting until further notice.は、追って通知するまで顧客会議を延期するという意味になります。
until further noticeは新日程が未定の場合に便利ですが、使いすぎると不確実な印象を与えます。
日程が決まっているなら、具体的な候補を提示したほうがよいでしょう。
The appointment has been rescheduled for next Tuesday.は、予約や面談が次週火曜日に変更されたことを伝える文です。
move backもpush backと近い意味で使えます。
ただし、複雑なプロジェクトの納期についてはpush backのほうがよく使われます。
締切とプロジェクト進行の例文
締切の後ろ倒しにはdeadline、due date、timelineといった単語がよく登場します。
We are requesting an extension of the deadline.は、締切延長を依頼していますという表現です。
extensionは名詞で、期限の延長を意味します。
The deadline has been extended to the end of the month.なら、締切が月末まで延長されたと伝えられます。
後ろ倒しがプロジェクト全体に影響する場合は、The project timeline has been revised.と表現できます。
予定変更の原因がリソース不足なら、The schedule was pushed back due to limited resources.のように書けます。
原因を相手の責任のように読める書き方は避け、客観的な表現を選ぶことが望ましいでしょう。
締切の後ろ倒しは、deadlineをpush backする、deadlineをextendする、deadlineをmove to a later dateのように表せます。
extendは期限を延長することに焦点があり、push backは日程の位置を後ろへ移すことに焦点があります。
納期と製品公開の例文
納期にはdelivery date、shipping date、completion dateなどが使われます。
The delivery date has been pushed back to November 1.は、納品日が十一月一日に後ろ倒しになったという文です。
製品公開ではproduct launch、release date、go-live dateが代表的です。
We have decided to delay the release until additional testing is complete.は、追加テストが完了するまで公開を遅らせるという意味になります。
go-liveはシステムやサービスの本番稼働を指す実務用語です。
The go-live date will be postponed by two weeks.とすれば、本番稼働日が二週間延期されることを示せます。
release dateとdelivery dateを混同しないことも重要です。
前者は公開日や発売日、後者は納品日を表すため、顧客向けの案内では対象を明確にしましょう。
カタカナ・略称・くだけた言い方
続いてはカタカナ・略称・くだけた言い方を確認していきます。
カタカナで使われる英語
日本の職場では「リスケ」という言葉がよく使われます。
これはrescheduleを短くした和製的な略し方であり、英語圏でそのままリスケと発音しても通じにくい点に注意が必要です。
英語ではrescheduleを「リスケジュール」と発音するか、Can we reschedule?のように言います。
「ポストポーン」はpostpone、「ディレイ」はdelay、「プッシュバック」はpush backに対応します。
カタカナ語として定着していても、英語本来の用法や丁寧さは異なる場合があります。
特に「アサイン」「リスケ」「ペンディング」などの社内用語は、海外の相手には説明的な英語へ置き換えるほうが安全です。
| 日本での言い方 | 対応する英語 | 海外相手に使いやすい表現 |
|---|---|---|
| リスケする | reschedule | reschedule the meeting |
| 後ろ倒しする | push back | push back the deadline |
| 延期する | postpone | postpone the event |
| 遅延する | delay | delay the shipment |
| 保留にする | put on hold | put the plan on hold |
略称と短縮形の注意点
「後ろ倒し」そのものを表す一般的な英語の略称は、ほとんどありません。
メールやチャットで無理に短縮するより、短くても明確な文を書くほうが伝わります。
たとえば、Deadline moved to Friday.は短い社内チャット向けの表現です。
より丁寧にするなら、The deadline has been moved to Friday.とします。
ETAはestimated time of arrivalの略で、到着予定時刻を意味します。
配送や作業完了の予定が後ろ倒しになった場合、The ETA has been updated.のように使えます。
ただしETAは延期の意味ではなく、予想到着時刻そのものを指す略語です。
TBDはto be determinedの略で、今後決定予定という意味です。
新しい日程が未確定なら、The new date is TBD.と書けますが、正式な顧客連絡では決定予定時期を補足したほうが親切でしょう。
スラング寄りの表現と避けたい言い方
日常会話ではput offが使われます。
I put off doing the report.は、報告書作成を先延ばしにしたという意味で、個人が作業を後回しにしたニュアンスです。
この表現は、業務上の正式なスケジュール変更よりも、面倒なことを後回しにする場面に向いています。
kick the can down the roadも、問題を先送りにするという意味のくだけた慣用表現です。
ただし、責任回避や決断の先延ばしを批判的に表す響きがあるため、通常のビジネスメールでは避けるべきでしょう。
back burnerも、優先度を下げて後回しにするという意味で使われます。
Put it on the back burner.は、今は優先しないという意味になり、相手の提案を扱うときには冷たく聞こえる可能性があります。
くだけた会話の例
Let us put this discussion off until next week.
この話し合いは来週まで延期しましょう、という日常的な提案です。
後ろ倒し表現のまとめ
最後に後ろ倒し表現についてまとめます。
会議やイベントを延期するならpostpone、締切や予定を後ろへずらすならpush back、日程を組み直すならrescheduleが基本です。
遅れそのものを伝える場合にはdelay、期限を延長する場合にはextend the deadlineが役立ちます。
ビジネスメールでは、変更理由だけでなく、新しい日時、相手への影響、必要な対応を伝えることが重要です。
英語で「後ろ倒し」を表す際は、日本語を一語ずつ置き換えるのではなく、会議、納期、締切、公開日などの対象に合わせて表現を選びましょう。
特に社外とのやり取りでは、Could we postpone、Would it be possible to reschedule、The deadline has been pushed back toのような明確で丁寧な文が安心です。
変更後の日程を具体的に示すことが、誤解を防ぎ、スムーズな業務調整につながります。