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数量計算書とは?作成方法や項目も解説!(建築積算:工事数量:算出方法:単価計算:見積書との違いなど)

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建設工事の見積もりや積算業務において、「数量計算書」は欠かすことのできない重要書類です。

工事に必要な材料・労務・機械の数量を正確に算出するための根拠となる資料であり、見積書や工事費の積算の出発点となります。

建築積算の初心者や事務担当者にとっては、数量計算書の作り方・記載すべき項目・見積書との違いがわかりにくく感じることもあるでしょう。

この記事では、数量計算書の意味・目的・作成方法・主な記載項目・見積書との違いをわかりやすく解説します。

数量計算書とは?目的と役割をひとことで解説

それではまず、数量計算書の基本的な意味と役割について解説していきます。

数量計算書とは、建築・土木・設備工事などにおいて、工事に必要な各種材料・工種・部位ごとの数量を図面・仕様書から算出し、まとめた書類です。

工事数量の根拠書類として、見積書・請求書・発注書の作成に先立って作成されます。

建築積算業務では「数量拾い(すうりょうひろい)」と呼ばれる作業によって図面から各部材の寸法・面積・体積・本数などを計算し、数量計算書にまとめます。

数量計算書の主な役割:
①工事費見積もりの数量根拠資料として機能する
②施主・発注者への数量の説明資料として使われる
③工事変更・追加工事の際の比較基準となる
④品質管理・資材調達計画の基礎データとなる

見積書が「金額」を示す書類であるのに対し、数量計算書は「数量」の根拠を示す書類であり、両者は積算業務における表裏一体の関係にあります。

数量計算書の主な記載項目

続いては、数量計算書に記載される主な項目を確認していきます。

基本的な記載項目

数量計算書に記載される基本的な項目は以下の通りです。

【数量計算書の基本記載項目】

・工種(躯体工事・仕上工事・設備工事など)

・部位・部材名(基礎・壁・床・屋根・柱など)

・仕様・規格(材質・厚み・強度など)

・計算式(寸法・面積・体積の算出根拠)

・数量(算出された最終数量)

・単位(m・m²・m³・本・枚・kgなど)

・摘要・備考(算出条件・割増係数など)

計算式の欄には、「幅×高さ×長さ=体積」や「縦×横=面積」などの具体的な計算過程を記入することで、数量の根拠を明確にすることが求められます。

数量の単位と換算方法

建築積算では使用する単位が工種・部材によって異なります。

工種・部材 主な単位 計算の基準
コンクリート工事 m³(立方メートル) 体積(幅×高さ×長さ)
型枠工事 m²(平方メートル) 接触面積
鉄筋工事 t(トン)・kg 本数×長さ×単位重量
仕上工事(塗装・タイル) m²(平方メートル) 仕上面積
木材・鉄骨 m³・t・本 体積・重量・本数

数量計算書の作成方法

続いては、実際に数量計算書を作成する際の手順と注意点を確認していきます。

図面からの数量拾いの基本手順

数量計算書の作成は、設計図面・仕様書から数量を読み取る「数量拾い」から始まります。

【数量拾いの基本手順】

①平面図・立面図・断面図・詳細図を用意する

②各部位の寸法を図面から読み取る(縮尺に注意)

③各工種・部材ごとに計算式を立て、数量を算出する

④開口部(ドア・窓)の控除(減算)を適切に行う

⑤割増・ロス率(廃材・重ね代など)を加算する

⑥工種別に数量を集計し、数量計算書にまとめる

開口部の控除や割増率の適用は数量計算書作成でよく迷うポイントのひとつです。

建築数量積算基準(国土交通省)に基づいて控除の要否と割増率が定められているため、基準書を参照しながら作業することが重要です。

数量計算書と見積書の違い

数量計算書は「何がどれだけ必要か(数量)」を示す資料であり、見積書は「それにいくらかかるか(金額)」を示す資料という関係にあります。

見積書は数量計算書の数量に単価を掛け合わせることで作成され、数量計算書の精度が見積書の精度に直結します。

発注者への提出書類としては「見積書」が中心となりますが、数量計算書は見積内容の根拠として保管・添付されることが多いでしょう。

数量計算書の作成における注意点と品質向上のポイント

続いては、数量計算書作成時の注意点と品質を高めるためのポイントを確認していきます。

よくあるミスと対策

数量計算書の作成でよく発生するミスとして、図面縮尺の読み間違い・開口部控除の漏れ・単位の混同(m²とm³の間違いなど)・計算式の転記ミスが挙げられます。

対策として、作成後に別担当者によるチェック(ダブルチェック)を実施すること・図面と計算書を並べて確認すること・エクセルの計算式を活用して自動集計することが有効です。

エクセルを使った数量計算書の効率化

エクセルを活用した数量計算書では、SUM関数・PRODUCT関数・IF関数を組み合わせることで、入力値から自動的に数量を計算・集計できます。

工種ごとにシートを分け、合計シートで自動集計する構成にすることで、修正作業の効率と正確性が大幅に向上します。

まとめ

この記事では、数量計算書の意味・記載項目・作成手順・見積書との違い・注意点について解説しました。

数量計算書は建築積算の根幹をなす書類であり、図面から正確な数量を拾い出す能力が積算精度を左右します。

建築数量積算基準を参照しながら、開口部控除・割増率の適用を正しく行い、チェック体制を整えることで数量計算書の品質が高まるでしょう。

エクセルなどのツールを活用して業務効率化を図りながら、正確な積算書類の作成スキルを積み上げていってください。