商品やサービスを紹介する場面では、口コミを英語でどう表現するか迷いやすいものです。
review、word of mouth、testimonialなどはどれも関連語ですが、使う場面や受け手が抱く印象には違いがあります。
たとえばECサイトの商品評価、友人からの評判、企業が掲載するお客様の声を同じ単語で表すと、意味が少しずれて伝わることもあるでしょう。
この記事では、口コミに使える英語表記の意味、読み方、品詞、例文、ビジネスでの使い分けを分かりやすく紹介します。
口コミの英語表記と基本的な使い分け

それではまず、口コミを表す主要な英語表記と、最初に押さえたい使い分けについて解説していきます。
reviewの意味と読み方
オンライン上の口コミを表す際にもっとも幅広く使える語がreviewです。
カタカナではレビューと読み、商品、飲食店、宿泊施設、アプリ、映画などへの評価や感想を指します。
名詞のreviewは、利用者が書いた感想そのものだけでなく、評価欄やレビュー記事を表すこともあります。
星の数と文章で投稿されるAmazonやGoogle マップの口コミは、英語ではreviewsと複数形で呼ばれることが多いでしょう。
名詞の例
We received many positive reviews from customers.
当社はお客様から多くの好意的な口コミを受け取りました。
reviewには動詞の用法もあります。
動詞では、見直す、検討する、批評するという意味になり、口コミを投稿するという意味だけに限られません。
そのため、I will review the contract.は契約内容を確認しますという意味であり、口コミを書くという意味には通常なりません。
オンラインの評価や投稿としての口コミなら、名詞のreviewを選ぶと理解すると使いやすくなります。
word of mouthの意味と読み方
人から人へ伝わる評判や紹介を表したいときはword of mouthが自然です。
読み方はワード オブ マウスで、直訳すると口から口へとなります。
広告ではなく、利用者、知人、家族、同僚などの会話を通じて広がる情報に重点が置かれる表現です。
日本語の口コミが持つ、人づての評判というニュアンスに最も近い語といえるでしょう。
英語では口コミによってという意味でby word of mouth、口コミで広がるという意味でspread by word of mouthの形がよく使われます。
単に投稿されたレビュー件数を伝える文章ではなく、紹介による認知拡大や評判の広がりを説明する場面に向いています。
例文
Most of our new customers come through word of mouth.
当社の新規顧客の多くは口コミを通じて来店します。
なおword of mouthは、通常は単数扱いのまとまった表現です。
words of mouthと複数形にする必要はありません。
口コミ関連語の比較表
口コミと訳せる英単語は複数ありますが、発信者、媒体、目的によって選択肢が変わります。
次の表で基本語の違いを整理しておくと、英語メールや商品ページの作成でも迷いにくくなります。
| 英語表記 | カタカナ読み | 主な意味 | 使いやすい場面 |
|---|---|---|---|
| review | レビュー | 評価、感想、批評 | ECサイト、店舗評価、投稿欄 |
| word of mouth | ワード オブ マウス | 人づての評判、紹介 | 紹介客、自然な評判の拡散 |
| testimonial | テスティモニアル | 推薦の声、体験談 | 企業サイト、導入事例、広告 |
| feedback | フィードバック | 意見、改善提案、反応 | アンケート、顧客対応、社内改善 |
| rating | レーティング | 点数評価、格付け | 星評価、満足度、ランキング |
| recommendation | レコメンデーション | 推薦、紹介 | 紹介文、採用、BtoB取引 |
reviewとratingはセットで使われることがありますが、reviewは文章を含む感想、ratingは星や点数といった評価尺度を指す傾向があります。
口コミの文章を集めるならreviews、評価点を分析するならratingsという使い分けが実務的です。
シーン別の口コミの言い換え一覧
続いては、口コミを英語で言い換える際の表現を、利用シーンごとに確認していきます。
オンライン投稿と評価サイトの表現
Google、Tripadvisor、食べログの英語版、予約サイト、通販サイトなどではreviewが標準的な表現です。
実際の投稿を促す場合はleave a review、write a review、post a reviewがよく使われます。
leaveは残すという意味から、評価サイトに感想を残すという自然な言い回しになります。
| 日本語の意図 | 英語表現 | ニュアンス |
|---|---|---|
| 口コミを書く | write a review | 文章を書く行為に焦点 |
| 口コミを投稿する | post a review | サイトへ公開する行為に焦点 |
| 口コミを残す | leave a review | 依頼文で自然な定番表現 |
| 好意的な口コミ | positive review | 肯定的な評価 |
| 悪い口コミ | negative review | 否定的な評価 |
| 高評価の口コミ | five-star review | 星五つの評価 |
| 検証済みの口コミ | verified review | 購入者確認済みなどの投稿 |
| 口コミ件数 | number of reviews | 投稿数を数える表現 |
商品ページではcustomer reviewsと書くと、顧客による口コミであることが明確になります。
visitor reviewsは訪問者の感想、guest reviewsはホテルなどの宿泊者の感想に適した表現です。
レビューの依頼では、強制的な印象を避けるため、honest reviewという表現を添えることもあります。
友人や顧客から広がる評判の表現
会話を通じた口コミにはword of mouthのほか、referralやrecommendationも使えます。
ただしreferralは紹介そのもの、recommendationは誰かを薦める行為や推薦内容に重心があります。
口コミマーケティングの文脈であれば、word-of-mouth marketingという複合語も有効です。
ハイフン付きのword-of-mouthは、名詞の前で形容詞のように使う場合によく見られます。
例文
We built our reputation through word-of-mouth marketing.
当社は口コミマーケティングを通じて評判を築きました。
友人から聞いたという意味なら、I heard about this restaurant from a friend.のように表す方法も自然です。
必ずしもword of mouthを使わなくても、誰から情報を得たかを具体的に示せば、口コミ由来であることは十分に伝わります。
紹介制度の案内ではrefer-a-friend programやreferral programがよく使われます。
これは口コミ一般ではなく、紹介した人と紹介された人に特典を設ける制度を指す表現です。
企業サイトと広告に掲載する表現
企業が公式サイトに掲載するお客様の声はtestimonialと呼ばれることが多いです。
読み方はテスティモニアルで、満足した顧客の推薦コメント、成功体験、サービス導入後の変化などをまとめた内容を指します。
reviewよりも、企業が選んで紹介する推薦の声という印象が強い点が特徴です。
| 掲載内容 | 適した英語 | 補足 |
|---|---|---|
| 購入者の自由投稿 | customer reviews | 評価サイトや商品ページ向け |
| 顧客の推薦コメント | customer testimonials | 公式サイトの導入事例向け |
| 改善のための意見 | customer feedback | 肯定的とは限らない |
| 実績を語る事例 | customer success story | BtoBの事例紹介に便利 |
| 第三者の推薦 | endorsement | 著名人や専門家の支持にも使う |
testimonialは広告的な見せ方になりやすいため、掲載許可の取得や事実確認が欠かせません。
利用者が自発的に寄せた投稿と、企業が編集して掲載した推薦文を区別したい場合にも便利な単語です。
公式サイトでは、自由投稿の一覧にはreviews、選定したお客様の声にはtestimonialsを使い分けると、閲覧者に内容の性質が伝わりやすくなります。
品詞別のスペルと関連フレーズ
続いては、口コミに関係する英単語を名詞、形容詞、動詞などの品詞別に確認していきます。
名詞として使う口コミ関連語
review、feedback、testimonial、ratingはいずれも名詞として使える基本語です。
reviewは可算名詞のため、複数の口コミならreviewsとします。
a reviewは一件の口コミ、many reviewsは多数の口コミという数え方です。
feedbackは通常、数えられない名詞として扱われます。
そのためmany feedbacksよりもa lot of feedback、some feedbackとするのが一般的でしょう。
個別の意見を数えたい場合はcomments、suggestions、responsesなどに言い換えられます。
testimonialは一件ずつ数えられる名詞で、複数ならtestimonialsです。
ratingも可算名詞で、average ratingは平均評価、high ratingは高い評価を意味します。
feedbackは改善のための反応全般を含むため、口コミの同義語として使うときは文脈を確認する必要があります。
形容詞として使う評価表現
口コミの内容や印象を修飾する形容詞も、ビジネス英語では重要です。
positive reviewは好意的な口コミ、negative reviewは否定的な口コミ、detailed reviewは詳しい口コミを表します。
authentic reviewは信頼できる本物らしい口コミ、genuine reviewは率直で偽りのない口コミというニュアンスです。
recent reviewsなら最近の口コミ、mixed reviewsなら賛否が分かれる評価を意味します。
excellent reviewsは非常に良い評価という意味ですが、企業発信では不自然に誇張した印象を与えないよう注意したいところです。
unfavorable reviewsはnegative reviewsよりやや硬めで、ビジネス文書でも使いやすい表現です。
critical reviewsは批判的な口コミを意味しますが、単に詳しく論じた批評という意味になる場合もあります。
悪い口コミを説明するときは、原因や改善策にも触れると、文章全体が前向きな印象になります。
動詞とよく使う組み合わせ
口コミに関する動詞ではwrite、leave、post、read、share、respond to、encourageなどが頻出です。
write a reviewは口コミを書く、read reviewsは口コミを読む、respond to a reviewは口コミへ返信するという意味になります。
collect feedbackは意見を集める、act on feedbackは意見を踏まえて行動するという表現です。
例文
We encourage customers to leave an honest review after their purchase.
購入後に率直な口コミを残していただくよう、お客様へお願いしています。
respond to negative reviewsは悪い口コミに対応するという意味で、店舗運営やカスタマーサポートの説明によく使われます。
thank customers for their feedbackは、意見を寄せた顧客へ感謝を伝える丁寧な表現です。
口コミを増やすという日本語を直訳してincrease reviewsとすることもできますが、earn more reviews、receive more reviewsのほうが自然な場合もあります。
ビジネスで使える口コミの英語例文
続いては、メール、店舗案内、会議、マーケティング資料で使える例文を確認していきます。
口コミを依頼するメールの表現
顧客にレビューを依頼するときは、投稿を強要しない丁寧な言い方が大切です。
特に高評価だけを求めるような表現は、受け手の信頼を損ねるおそれがあります。
率直な感想を歓迎する姿勢を示すと、自然で誠実な依頼文になるでしょう。
例文
We would appreciate it if you could share your experience in a review.
ご利用の感想を口コミで共有していただけましたら幸いです。
Could you leave us a review.は比較的カジュアルな依頼です。
より丁寧にするなら、If you have a moment, we would be grateful for your feedback.と表せます。
We value your feedback.は、お客様の意見を大切にしていますという意味で、依頼文の締めにも使いやすい一文です。
口コミ依頼では、honest、valuable、helpfulなどを使い、回答者の自由な意見を尊重する姿勢を示すとよいでしょう。
良い口コミを紹介する表現
社内報告や営業資料では、ポジティブな評価を客観的に伝える表現が役立ちます。
We have received positive reviews for our customer service.は、顧客対応について好意的な口コミを受けているという意味です。
Our product has an average rating of 4.8 out of 5.は、商品が五点満点中平均四点八の評価を得ていることを示します。
Customers often mention the ease of use in their reviews.は、口コミの中で操作のしやすさに言及する顧客が多いという意味になります。
reviewsから具体的な傾向を読み取る場合は、mention、praise、highlightなどの動詞が便利です。
praiseは褒める、highlightは特に取り上げるという意味で、顧客の評価内容を説明できます。
ビジネス資料では、口コミを単なる宣伝材料として扱うよりも、評価件数、平均点、頻出する意見を併せて示すと説得力が高まります。
悪い口コミへ対応する表現
否定的な口コミに返信する場面では、反論よりも感謝、謝意、改善への姿勢を優先することが大切です。
Thank you for bringing this to our attention.は、この件を知らせてくださりありがとうございますという定番表現です。
We are sorry to hear that you were disappointed.は、ご期待に添えず残念に思いますという気持ちを丁寧に伝えられます。
We take your feedback seriously.は、いただいたご意見を真摯に受け止めますという意味です。
個人情報や予約内容に関わる問題は、公開返信で詳細を尋ねず、Please contact us directly.と案内するのが安全でしょう。
We are reviewing our process to prevent this from happening again.と続ければ、再発防止に取り組む意思も伝えられます。
悪い口コミへの英語返信では、感謝、共感、対応方針、直接連絡先の順で簡潔に構成すると読みやすくなります。
カタカナ表記とスラングと略称
続いては、口コミに関連するカタカナ読み、くだけた表現、短縮形について確認していきます。
カタカナで定着している英単語
reviewはレビュー、feedbackはフィードバック、ratingはレーティングとして日本語でも広く定着しています。
ただし、日本語のレビューは感想記事や商品評価を広く指す一方、英語のreviewは動詞では再確認や批評を表すこともあります。
testimonialはテスティモニアルと読まれますが、日本語では広告やマーケティングの専門用語として使われることが多いでしょう。
word of mouthはワード オブ マウスですが、日本の会話では英語のままよりも口コミという言葉のほうが一般的です。
英語の資料にカタカナを併記する必要がある場合は、最初だけ英語表記の後に読み方を補うと親切です。
例としてCustomer reviews レビューのように書くと、社内資料や研修資料で用語を共有しやすくなります。
くだけた表現とSNSでの言い方
スラングとして完全に口コミだけを指す万能な短縮語はありません。
ただし、SNSや日常会話ではbuzzという語が話題や評判の高まりを表すために使われます。
generate buzzは話題を生む、online buzzはネット上の話題や評判という意味です。
buzzは口コミの投稿そのものではなく、多くの人が話題にしている状態に焦点があります。
social proofもマーケティングで見かける関連語です。
これは他者の評価や利用実績を見て、商品やサービスを信頼しやすくなる心理的な要素を指します。
口コミ、利用者数、導入企業ロゴ、評価点などはsocial proofの材料になり得ます。
buzzは話題性、social proofは信頼を後押しする証拠という違いを押さえておくと、マーケティング用語の理解が深まります。
略称と短縮形の注意点
reviewを公式なビジネス文章でrev.と略すことは一般的ではありません。
rev.には改訂版や牧師という別の意味もあるため、口コミの略称として使うと誤解を招く可能性があります。
word of mouthをWOMと略す表記は、マーケティング資料や専門的な会話で見られます。
WOM marketingはword-of-mouth marketingの短縮形です。
ただし、社外向けの一般的な案内では、省略せずに書いたほうが伝わりやすいでしょう。
UGCはuser-generated contentの略で、ユーザー生成コンテンツを意味します。
口コミはUGCの一部ですが、写真、動画、SNS投稿などもUGCに含まれるため、完全な同義語ではありません。
略称は社内資料では便利ですが、顧客向けのページや海外取引先への初回メールでは、最初に正式名称を示してから使うと誤解を減らせます。
口コミ英語表現のまとめ
口コミを英語で表す基本語は、オンラインの評価や投稿ならreview、人づての評判ならword of mouthです。
企業サイトに掲載する推薦の声にはtestimonial、改善につながる意見全般にはfeedback、星や点数の評価にはratingが適しています。
reviewは名詞として口コミを意味する一方、動詞では確認する、検討するという意味も持つため、文脈を意識すると誤用を避けられます。
口コミを依頼する際はleave a reviewやshare your feedbackを使い、率直な意見を歓迎する姿勢を添えると丁寧な印象になります。
悪い口コミに対応するときは、感謝、共感、改善策の順を意識し、公開の場では個人情報に踏み込まないことも重要です。
英語表現を目的別に選び分ければ、海外顧客向けのサイト、メール、広告、社内レポートでも、口コミの価値をより正確に伝えられるでしょう。